NIPPONの原点を学ぶ 三重の魅力発信セミナー
(三重県生涯学習センター×皇學館大学)
「皇位継承と伊勢神宮」の事業報告
三重県生涯学習センターと皇學館大学との生涯学習振興に関する連携協定に基づいて実施する「NIPPONの原点を学ぶ 三重の魅力発信セミナー」。
本セミナーは三重県生涯学習センターの広報・企画力と皇學館大学の学習資源を併せたアウトリーチ事業の取り組みの一環で、東京三重テラスから三重の魅力を全国発信しました。
今回、皇學館大学 研究開発推進センター 助教 佐野 真人 さんより「皇位継承と伊勢神宮」と題してご講演いただきました。
本年5月1日、御譲位による皇位継承で、平成31年は令和元年と改元されました。10月22日には「即位の礼(即位礼正殿の儀)」11月14日~15日には「大嘗祭」が行われることになり、皇位継承儀礼に国民の関心が集まっています。「大嘗祭」は天皇が即位の礼のあと初めて行う新嘗祭で、新嘗祭とは毎年11月にその年の新穀を天皇が皇室の祖先とされる天照大御神に捧げ、天皇御自身も食す儀式です。
『日本書紀』『古事記』に記された「三大神勅」から天皇が天照大御神を祀ること、五穀豊穣を祈ることが役割であること、また、天照大御神が伊勢にご鎮座された経緯を説明されました。
大嘗祭の儀式は秘儀として公にされないものがあることから、昭和から平成にかけて様々な説が流布しました。
しかし、残された儀式の作法の記録からは、古代の人々が神々に感謝し、儀式を行っていた大嘗祭本来の姿をあらわしているとお話しされました。
台風19号接近の中、参加された皆さんは、最後まで熱心に聴講されていました。
- 大嘗祭の内容を詳しくお聞きすることができ、来月ということもあり、タイムリーな内容でよかったです。
- 皇位継承と伊勢神宮のつながりがよくわかる内容で、理解しやすかったです。11月に行われる大嘗祭の意味を知ることができ、大変勉強になりました。
- 講師の話は面白かった。儀式に携わる采女の話もう少し聞きたい。