みえアカデミックセミナー2019
皇學館大学公開セミナー
「 江戸時代の皇位継承儀礼 」
の事業報告

開催日
2019年8月1日(木曜日)
開催場所
三重県文化会館1階 レセプションルーム
開催時間
13時30分から14時55分まで
講師
皇學館大学 文学部 神道学科 教授 松本 丘さん
参加人数
118名
参加費
無料

「みえアカデミックセミナー」は県内の大学・短大・高専・放送大学を含めた高等教育機関との連携で生まれた公開セミナーです。
毎年7月から8月(2019年度は7月13日から8月17日)にかけて、三重県総合文化センターを会場に各校1日程ずつ、選りすぐりの先生に、ご専門の研究内容をわかりやすくお話ししていただいています。
前身となる「みえ6大学公開講座」から既に20年を超え、「みえアカデミックセミナー」としては、16年目を迎えました。
今後も皆さんに、たくさんの「まなび」をお届けしていきたいと思っています。

皇學館大学文学部神道学科教授 松本 丘さん

第10回目皇學館大学公開セミナーは、文学部神道学科 教授 松本 丘さんを講師にお迎えしました。

  • 【講演概要(ホームページ・チラシ紹介文より)】
    新天皇陛下の即位礼と大嘗祭が今秋に行われます。皇位継承儀礼の中心となるこの2つの儀礼は、様々な変遷を経て現代に至っていますが、今回は江戸時代について取り上げ、特に約200年ぶりとなった大嘗祭復興への経緯をお話ししたいと思います。
【講演要旨】
講演の様子

1.中世「式微」の時代
2.江戸時代の即位礼
3.江戸時代までの大嘗祭
4.大嘗祭の中絶と再興
5.再興後の大嘗祭
6.儀礼研究と朝儀復興




セミナーでは、武家時代に入ると武士の力が強まり、宮中儀式を行う内裏・大内裏は荒廃し、応仁の乱以降はついに年中恒例儀式の一部が行われなくなり、即位礼も延期されたりする、事態にまで発展したことを説明いただきました。そして、大嘗祭(天皇が即位後初めて行う新嘗祭)、さまざまな思惑と尽力により中絶から江戸時代での復興へ至ったのかについて、歴史的背景や儀礼の様子について当時の資料をもとに紹介いただきました。

当時の宮中行事の様子などから、今秋行われる大嘗祭について受講生の皆さんも想像されていたようです。
セミナー終了後には、講師先生へ質問をされる受講生の方もみえました。

参加者の声

  • 今年の令和についての天皇家の各種行事を知ることが出来勉強になりました。大変に興味深かった。有難うございました。
  • 水戸家だけでなく、8代吉宗将軍も皇室に理解があったとは初耳でした。有難うございました。
  • 儀礼の復活について興味深く聞いた‼
  • 戦国時代に中断されていたものが今にも続いているということはすごいことだと思う。
  • 宮中儀式の盛衰が、とても良くわかりました。即位の儀式などが復活し今に続くようになって本当に良かったなあと感じました。