三重県総合文化センター開館25周年記念事業
三重のまなび2019 太田雄貴講演会「継続は力なり」
『三重のまなび講演会』は各界で活躍する著名な方々に、自身の生き方や、独創的な活動への思いなどをお話しいただき、参加者の新たな学びや人生へのエールとしていただく講演会です。
今回はフェンシングオリンピックメダリストで、現在日本フェンシング協会の会長として様々な改革を進める太田雄貴さんを講師にお迎えし、『継続は力なり』と題してお話しいただきました。
講演は太田さんの選手時代のお話から始まりました。2008年北京オリンピックでの日本フェンシング界初の個人銀メダル獲得、2012年ロンドンオリンピックでの団体銀メダル獲得など華々しい活躍が知られる太田さんですが、現役時代には挫折も経験してきたとのこと。その苦労のなかで、「目標を具体的にし、目の前のことに懸命に取り組むことが大切」と感じたといいます。そしてそれはフェンシング協会の改革にも生かされていきました。
フェンシング協会の会長として、太田さんが一番に取り組んだのは集客の問題でした。競技大会の決勝は太田さんが会長に就任するまでは客席がガラガラの状態だったそうで、その時の閑散とした会場の写真が太田さんの原点だといいます。太田さんは「観る人」の目線で、決勝戦を一日に集約したり、様々なテクノロジーを用いてフェンシングをわかりやすく、面白くするための改革を行い、大会に多くの観客を集めることに成功します。
そして集客だけでなく、競技の裾野を広げるため、学校を回って子どもたちにフェンシングの面白さを伝える活動や、持続的に協会が改革を進めていくための様々な取り組みを行っているそうです。
講演の最後には東京オリンピック・パラリンピックの翌年に開催される三重とこわか国体・とこわか大会にも触れ、「東京オリンピック・パラリンピックで活躍したスーパースターたちが一堂に会する貴重な機会になると思う。ぜひ選手たちを一生懸命応援してあげてほしい」と参加者のみなさんに呼びかけられました。
- 講師の太田さんの常に前向きな姿勢と行動力に感銘を受け、又、私達の生きていく中で学ぶところ多く、素晴らしいお話をきかせていただきました。
- 熱心な太田さんの講演から、「目の前のことに一生懸命取り組むこと」改めて心に刺さりました。非常に良い講演会でした。
- 運動はしないのでスポーツとは縁遠いです。けれど、このような機会をもうけていただいて「選手の生の声」を聞くことで、別の形で参加できるかもと思えるようになりました。ありがとうございました!
- フェンシングを始めた息子と来ました。初心者にも分かりやすくなっており、とても楽しかったです。息子はもちろん大人も「継続」していきます。
- おおたゆうき選手にあえてよかった。