みえアカデミックセミナー2019
四日市大学公開セミナー
「 あれから8年と4か月、私たちは忘れない
―大切な教訓を次世代に伝える― 」の事業報告
「みえアカデミックセミナー」は県内の大学・短大・高専・放送大学を含めた高等教育機関との連携で生まれた公開セミナーです。
毎年7月から8月(2019年度は7月13日から8月17日まで)にかけて、三重県総合文化センターを会場に各校1日程ずつ、選りすぐりの先生に、ご専門の研究内容をわかりやすくお話ししていただいています。
前身となる「みえ6大学公開講座」から既に20年を超え、「みえアカデミックセミナー」としては、16年目を迎えました。
今後も皆さんに、たくさんの「まなび」をお届けしていきたいと思っています。

第3回目の四日市大学公開セミナーでは、副学長・総合政策学部教授 鬼頭 浩文 さんを講師にお迎えしました。
- 【講演概要(ホームページ・チラシ紹介文より)】
大きな津波被害を受けた地域は、深い悲しみに包まれる避難所生活を経て、仮設住宅での不自由な暮らしが続き、集団移転で自宅再建や公営住宅への入居までたどりつくまで、何年もの歳月を必要とします。ここでは、南海トラフ巨大地震で大きな被害が心配される三重県で起こり得ることを想像し、今なにをすべきか、皆さんと考えたいと思います。

【講演内容】
・東日本大震災から私たちは何を学んだのか?
・熊本地震から学ぶことは? 東北の教訓は生かされたのか?
・避難所生活の実態
・仮設住宅 ⇒ 復興へ
・四日市東日本大震災支援の会の活動
・被災地の方たちとの交流
・大学生による三重の地域防災への貢献(防災講話・消防団活動)
・三重県と連携した防災活動
・三重県教委主催 学校防災ボランティア事業
セミナーでは、被災地で学生とボランティア活動を行ってきた講師が、自身が体験したことや被災者からの聞き取りを行った内容をもとに、被災地の様子について写真などをもとに具体的に説明をいただきました。
避難場所での生活用水の確保の大変さや、マスコミで報道されない被災地にはボランティアが集まりにくい現状などをお話しいただき、普段あまり聞くことのできない被災後の生活に対する予備知識や、現在四日市大学で取り組まれている学生ボランティア活動についても紹介していただきました。


- 講座の内容は写真やお話などでよくわかりました。Memoも取ることができるくらい写真や話の内容に現実感や切迫感もあり、災害後の対応の事を考えさせて頂きました。四日市大学の学生がこのように貢献していることを初めて知ることができて大学の一端を知ることができて良かったです。
- 学生を含めたボランティア活動のすばらしさに感動しました。
- 地震時の注意点はこれからの参考にしたい。
- 学生がボランティア活動にしっかり取り組んでいることはとてもいいことだと思った。
- もう8年もたってしまったということを、実感させられる講演でした。忘れないようにすること、思い起こして日常に役立てていくことが大切だと感じました。