みえアカデミックセミナー2019
放送大学三重学習センター公開セミナー
「 フッ素化合物の化学: フライパンから人工血液まで 」
の事業報告
「みえアカデミックセミナー」は県内の大学・短大・高専・放送大学を含めた高等教育機関との連携で生まれた公開セミナーです。
毎年7月から8月(2019年度は7月13日から8月17日まで)にかけて、三重県総合文化センターを会場に各校1日程ずつ、選りすぐりの先生に、ご専門の研究内容をわかりやすくお話ししていただいています。
前身となる「みえ6大学公開講座」から既に20年を超え、「みえアカデミックセミナー」としては、16年目を迎えました。
今後も皆さんに、たくさんの「まなび」をお届けしていきたいと思っています。

第2回目の放送大学三重学習センター公開セミナーでは、所長の清水 真さんを講師にお迎えしました。
- 【講演概要(ホームページ・チラシ紹介文より)】
現代生活は、医薬品や機能性材料など多様な有機化合物の基盤の上に成り立っています。その中でもフッ素化合物はフライパン、パソコン、スマートフォン、自動車、エアコン、燃料電池、光ファイバー、人工血液、医薬品等、あらゆるところで使われています。本講演ではフッ素化合物の有用性など、特徴を平易に概説します。

【講演要旨】
・住宅・生活、自動車、情報通信、半導体・液晶製造、環 境・エネルギー、医療・ヘルスケア分野に活用されるフッ素
・フッ素の歴史・性質
・生物界・動物界のフッ素の分布状況
・フロンとハロン
・フロンガスとオゾン層
・フロン・代替フロン・炭化水素の環境影響比較
・テフロン
・カルレッツの特徴
・含フッ素医療用材料・フッ素物配合歯磨き剤、含フッ素医薬品含 など
現代生活の中で、フライパンや人工血液など、フッ素化合物が如何にわたしたちの生活を豊かにしてきたのかということや
一方で、フロンガスに代表される化合物が環境破壊をもたらしてしまったというマイナスの面についても紹介されました。
フッ素の多様な面を説明いただき、その奥深さの一端を学ぶことができたセミナーでした。


- 石油以上に生活に密着している化合物だと思いました。反面、取り扱いが難しいのも判りました。
- フッ素が我々の身近なところにこんなにたくさんあふれていると知って驚きました。化学が苦手な私にもよくわかる内容でした。PFOA・PFOSが危険というお話はとてもためになりました。
- 家庭に関する内容でしたので非常にためになりました。日常的にいろんなものに使用されていることが分かりやすく説明がありました。
- 私たちの私生活の中ではフッ素化合物でいかにたくさん使っていたかも改めて知りました。良い学習を受けられたことをうれしく思います。
- 難しいお話ですが私たちの生活にすごく密着した元素であることがよくわかってよかったです。