みえミュージアムセミナー移動講座「三重のおさかな日本一!~上手漁法と美味いサカナ~」(紀宝町会場)
第2回みえミュージアムセミナー移動講座は紀宝町まなびの学級の生涯学習講座のプログラムとして、鳥羽市立海の博物館の学芸員縣拓也さんを講師にお迎えして、「三重のお魚日本一!」と題した講座を、紀宝町まなびの郷で開催しました。
三重県は伊勢湾~志摩半島~熊野灘の多様な地形の海岸線があり、豊富な海産物とさまざまな漁法が自然と生まれる環境があります。北勢のハマグリ、中勢のノリ、志摩のアワビ、南勢のカツオ、紀南のサンマなどそれぞれの特産品に関する漁法や、全国的にみた生産量、浮世絵などを使った歴史の説明など多くの画像を使ってわかりやすくお話を進められました。
海岸線に面した紀宝町でも身近な「ボラ」は、臭くてまずいサカナとして敬遠されがちですが、実は出世魚でハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トドと成長するにしたがって名前が変わり、「トドのつまり」ということわざは、ボラからきていることや、夏目漱石の『吾輩は猫である』の小説の中にも出てくる「ボラのへそ」のことなどについて話されると、受講生の皆さんからは「そうなんや~!」という声があちらこちから聞こえてきました。
講師は、地元でも知らないことを知ることにより、今後は海洋資源を守りながら地域振興につなげていってほしい、海の文化を知るにはぜひ鳥羽にある海の博物館を訪れてほしいと締めくくられました。
会場には、講師が博物館から持ってこられた紀宝町で使われていた漁具や海のお守りなどが展示されており、参加者の方々も興味深く見学されていました。
- 色々な魚のしくみ、ボラ・カツオ・サンマ・アワビに携わる話に大変勉強になりました。地元の事でも知らない事がたくさんありました。
- かたくるしくなく、身近な魚の話が聞けて良かった。
- 海の博物館へ行ってみたいと思いました。