まなびぃすとセミナー 講座ボランティア企画
【第69回名盤を聴く アンドレス・セゴビア特集】 の事業報告
講座ボランティア企画 「第69回名盤を聴く」は、現代ギター奏法の父とも呼ばれるスペイン出身のギタリスト、アンドレス・セゴビアの特集でした。
プログラムの前半はスペイン・アンダルシアで撮影されたインタビューも含まれる映像と共にセゴビアのギター演奏を楽しみました。セゴビアとギターとの出会いは運命的で、家の近くにギターショップがあったことによります。詩的、メランコリックな和音が美しく、そして直感的に表現できることがギターの魅力である、そして、美しい音質でギターを弾くには、やわらかいが割れない強い爪が必要だとも彼は語っていました。
後半、誰もいない水面が幻想的に光る深夜のアルハンブラ宮殿で演奏する映像では、まるくてふくよかな指からは想像できない繊細で豊かな音色が会場に響き、参加者の皆さんはうっとりしている様子でした。
講師は、実際に名古屋で行われたセゴビアのコンサートを訪れ、楽屋で握手をしたことがあると話すと、歓声が上がりました。会場にはセゴビアを生で見たことがある方はいませんでしたが、スペイン・アルハンブラ宮殿を訪れた方は多くいらっしゃいました。最後は大定番『アルハンブラ宮殿の思い出』です。会場が明るくなると、自然と拍手が起こりました。
今回は貴重なインタビューや演奏はもちろん、スペイン・アンダルシアの景色や風土も楽しめる映像が多く、その美しさについての感想も多くいただきました。
A.【ロス・オリボスのセゴビア】
1.J.S. バッハ:ガヴォット 2.トローバ:ファンダンギリョ 3.カタロニア民謡:「商人の娘」 4.カステルヌオーヴォ=テデスコ:子守唄 5.グラナドス:ト調のダンス 6.グラナドス:トナディージャ「ゴヤのマハ」(1967年 収録)[映像(56分)]
――――――― 休 憩 ―――――――
B.【アンドレス・セゴビア/ギターの歌】
1.アルベニス:カプリッチョ 2.グラナドス:トナディージャ「ゴヤのマハ」 3.アルベニス:「朱色の塔」 4.スカルラッティ:ソナタ 5.ラモー:メヌエット 6.ソル:メヌエット 7.ポンセ:バレエ 8.J.S. バッハ:ガヴォット 9.トローバ:ソナチネ 10.アルベニス:伝説(アストゥリアス) 11.カタロニア民謡:「聖母の御子」(1976年 アルハンブラ宮殿収録)[映像(48分)]
C.ショパン: プレリュード イ長調 Op.28-7(1952年10月 録音)[CD(53秒)]
D.ハイドン: メヌエット(交響曲第96番「奇跡」から)(1955年1月 録音)[CD(4分38秒)]
E.タレガ: 「アルハンブラの思い出」[CD(5分8秒)]
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インタビューに答えるセゴビア
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親指がピックのように曲がっています -
実際にアルハンブラを訪れた方も…
- 今までこの講座を知りませんでした。何故もっと早く気づかなかったのかと惜しく思います。
- ひびきのよい宮殿での演奏に魅せられました。こんなギターの音を御用意いただき感謝しています。深い響きが脳裏に残りました。
- ギターはオーケストラ。ギターは歌う。感動の連続でした。
- 一昨年アルハンブラ宮殿を訪れただけに感銘いたしました。「アルハンブラの思い出」のメロディと夕陽の美しかったアルハンブラ、また、セゴビアのギター忘れられない午後となりました。ありがとうございました。