学校向け文化体験プログラム 
伝統文化を体感「狂言体験」

開催日
2019年1月29日(火曜日)
開催時間
13時00分から15時00分まで
開催場所
尾鷲市立賀田小学校
講師
三重県能楽連盟 森浩一さん ほか
参加児童数
尾鷲市立三木里小学校、尾鷲市立三木小学校、尾鷲市立賀田小学校 全校児童計53名
プログラムの様子

尾鷲市立賀田小学校、三木里小学校、三木小学校の皆さんに狂言の授業に参加してもらいました。今回は、来年度統合される3校が一堂に会しての体験となりました。最初に講師の森さんから挨拶と返事の大切な役割についての話をしていただきました。そして、舞台前に3校の担任の先生に出てきてもらい笑いの指導を受けた後、それぞれが実際に児童の前でその成果を披露しました。

プログラムの様子

さらに、森さんから舞台の仕組みや小道具について説明を受けた後、「柿山伏」を舞うので所作動作をよく見る、笑うところはお腹の底から笑うということを子どもたちに伝えていただきました。その後、「柿山伏」鑑賞へと入って行きました。目の前で繰り広げられる舞に子どもたちは狂言の世界を楽しんでいました。
休憩の時間を利用して、森さんが大切にしている狂言に使う「面」と「扇子」を手に取り鑑賞し昔から伝わる伝統芸能の素晴らしさに感動していました。

プログラムの様子

後半では、狂言の基礎となる「謡」と「小舞」を同時に体験しました。どちらも初めてですが真剣に取り組んでいる姿が印象的でした。「謡」では声の出し方や独特な抑揚に「小舞」では扇子の扱い方や足の運びに苦労していました。そして、面をつけて歩く練習後の笑いの体験では、大きく息を吸い一息でお腹の底から大笑いをしました。声の出し方が難しそうでしたが、顔を真っ赤にして頑張っていました。

プログラムの様子
最後は全員で狂言の「笑い」を体験。学校中が笑顔に包まれました。

「狂言」体験後の子どもたちの感想は、3校の子どもたちがそれぞれ発言し全員が良かったという評価でした。
子どもたちは、授業が終わった後も素晴らしい笑顔でとても貴重な体験になったことがうかがえました。また、「狂言」体験が来年度一つの学校でともに学び合う礎の一助となったような気がします。

(文化体験コーディネーター 五味勝哉)

プログラムの様子
狂言の舞台で使う「蔓桶(かずらおけ)」に乗ってみる体験も。
プログラムの様子
講師の家に代々伝わる面(おもて)を顔に当てて歩き、役者の気分を味わいました。

プログラムの内容

  1. 挨拶と返事について
  2. 狂言のお話(舞台について、鑑賞の仕方)
  3. 『柿山伏』の鑑賞
  4. 面・扇子の見学
  5. 小舞と謡の体験
  6. 面をつけて歩く練習
  7. 狂言の「笑い」の体験

文化体験パートナーシップ活動推進事業

参加者の声

  • 狂言は生で見たことがなかったので、テレビと生でははく力が違いました。(5年生)
  • 私は今度、げきをするので山ぶしとはたぬしをやった2人のように役になりきりたいなあと思いました。(5年生)
  • こんな「プロ」の人をちかくで見れるなんて、とってもうれしかったです!(3年生)
  • おめんをつけたときなんだかとってもおもしろかったです。せんすはとってもかっこよかったです。かきやまぶしのおはなしもとてもおもしろかったです。(1年生)
  • 演じている人の声や表情、しぐさなどにとても感心していた。(先生)
  • 本物の古典芸能を鑑賞したり、体験したりできて、興味・関心が深まったように感じました。(先生)
  • 伝統の重みを感じていたようだ。(先生)