講座ボランティア企画 郷土を歩こう!
【水銀の里 丹生を歩く】の事業報告

開催日
2018年11月14日(水曜日)
開催場所
丹生山神宮寺(多気郡多気町)
開催時間
10時30分から15時00分まで
講師
岡本 祐真さん(丹生山神宮寺副住職)
ガイド
勢和の語り部会(会長 中西 正勝さん、金谷 文子さん)
参加人数
28名
参加費
1000円(昼食・保険代込)
 勢和の語り部会 中西さん(右)テレビ出演も多いそうです

今回の講座ボランティア企画・郷土を歩こう!は多気町丹生を訪ねました。地元の方から「丹生大師」(にうたいし)と親しまれる神宮寺と伊勢水銀の生産地として有名な水銀坑道を巡りました。                    まずは水銀坑道へ。ガイドの中西さんの話によると、この地の水銀の歴史について説明がありました。水銀の鉱石である辰砂(しんしゃ)は鮮やかな朱色で縄文時代より顔料として使われたそうです。『続日本紀』『今昔物語集』でも丹生の水銀に関する記録が残っており、室町・戦国時代以降は伊勢土産として「伊勢白粉」(いせおしろい)が全国的に広がったそうです。実物は本当にきめが細かくキレイで、ラメのようだともお話がありました。

 正装で講義を行う岡本副住職

昼食は神宮寺・上段の間にて地元・相可高校の卒業生が運営する「せんぱいの店」のお弁当ををいただきます。講師・ガイドさんによるデザートのご厚意に午前の疲れも癒されます。午後はまず、神宮寺・岡本副住職による座学です。神宮寺の成り立ちや歴史について説明がありました。真言宗山階派に属し、隣にある丹生神社が523年に成立した後、神宮寺は成立。813年に弘法大師が伊勢神宮参拝の途中に同寺を訪れ、815年に七堂伽藍を建立整備され、現在の寺観は江戸時代中期頃整ったそうです。座学の後は、副住職自ら開錠していただき、普段は入ることのできない本堂・大師堂を見学しました。和やかな雰囲気の中で、参加者の方も積極的に質問されている姿が印象的でした。講師の岡本副住職、ガイドの中西さんは「ここまで熱心に質問する方々ははじめてです。ぜひまた丹生に来てください」と話されました。はじめて丹生を訪れた方も多かったようで、「また来たい」との声を多くいただきました。

  •  水銀鉱坑道入口

  •  山の中へ進みます

  •  気温が3℃くらい低く感じます

  • ガイド金谷さん自作の紙芝居

  •  神宮寺・上段の間での昼食

  •  本堂・大師堂へ向かいます

  •  副住職の解説で見学

  •  和やかな雰囲気の副住職と皆さん

  •  水銀精錬装置    

参加者の声

  • 丹生大師の神宮寺ははじめてです。すばらしい。
  • 丹生の地、再訪したいと思いました。
  • 地元であるにもかかわらず知らないことがたくさんあり勉強できたのでよかったです。お天気もよくみなさんとお話をしながら楽しくまわることができました。
  • 神宮寺の歴史をとてもていねいに説明していただきありがとうございました。また以前より興味のあった丹生の水銀坑道を見学出来、今日は有意義な1日でした。
  • このような企画があることも初めて知りましたが、皆さん結構参加経験があるようでびっくりしました。団体だと一人で来ては絶対に見られないところに入れてもらえたりするので魅力的です。また機会があれば参加したいです。