【山を知り、山に学ぶ~「イッテQ登山部」メンバーが語る山の魅力~】の事業報告

開催日
2018年10月20日(土曜日)
開催場所
三重県文化会館1階 レセプションルーム
開催時間
13時30分から15時00分まで
講師
日本山岳ガイド協会認定山岳ガイド 奥田 仁一(おくだ まさかず)さん
参加人数
182名
参加費
無料
 満員の会場

講師の奥田さんは伊勢出身。開始前、高校生以来、30数年ぶりの再会だという同級生の皆さんと談笑され、あたたかい雰囲気の中、講座はスタートしました。          まずはご自身の山との出会いから。関西大学山岳部だった当時、登山は苦痛でしかなかったそうですが、人生の試練だと思い続けられたそうです。1998年、ネパールの山で凍傷により手足の指11本と鼻の一部を失ってしまいます。その後、ネパールのブリティッシュ・カウンシル(イギリスの公的国際交流機関)系列の学校に留学し、ネパールに2年間居住。チベット登山協会会員となった後、現在の所属先・石井スポーツ株式会社へ入社されました。今でも週に1回は店頭に立つこともあるとの話に皆さん驚いた様子でした。

 【講師全面協力】実際に使用したエベレスト装備(14キロ!)

ご自身が撮影された写真を紹介しながらお話は続きます。現在は山岳ガイドとして高峰登山する奥田さん。「イッテQ登山部」などの番組企画で登山した際の裏話もご披露くださいました。次に昨年登頂されたエベレストについて。最近は年間400名余りが登頂に成功しているメジャーな高峰だそうで、腕時計のGPS機能を使って、ご自身が登った軌跡が描かれた鳥瞰図、テント生活の様子や麓の街並みの写真、登頂時の映像、遺体がたくさんあることなど…普段見ることのできない世界の様子を飄々と語ってくださいました。会場前の展示も講師の奥田さんに全面協力いただきました。エベレスト登頂の実際の装備や山頂の石、登山の安全を祈るチベットの旗「タルチョー」に多くの方が足を止めて見入っていました。

  •  当初は苦痛でしかなかったという 登山

  •  質疑応答の様子

  •  多くの方にご覧いただきました





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参加者の声

  • めずらしい話を聞くことができてよかったです。山の楽しさ、伝わりました。
  • 厳しい登山であったろうに淡々と語れる奥田さんにこれからの活躍を期待します。
  • 若い時、日本の3000m級の山に挑戦しましたが、8000m級の山のすごさが想像できませんでした。奥田さんの話が聞けて大変良い経験ができました。
  • TVに出ている知った名前の方も出てきて、奥田さんのトーク自体も楽しくお話を聞くことができました。
  • 経験がすごく、生の声が聞こえて良かった。地元に店を出して店長として来てください。