講座ボランティア企画【第67回名盤を聴く】 ジョルジュ・プレートル特集 の事業報告

ジョルジュ・プレートルはマリア・カラスより1歳下だそうで、まずは、若き日の彼女との共演のプログラムを2つ。講師より鑑賞の前に「彼女の目と手の表情にご注目を」との解説がありました。指の先まで神経を集中し、大きく目を見開きながら表情豊かに歌うカラス。一方、プレートルも音楽に集中し、「百面相」と呼ばれるほど、表情で指揮をするタイプの指揮者だそうで、2人の貴重な共演に参加者の方々も集中してご覧になっている様子が伝わってきました。

ウィーンでのニューイヤーコンサートでの演奏と共にプレートルの指揮を鑑賞しました。ここで楽団による音の違いについて解説がありました。例えばウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ではクラリネットのメーカーは必ずここ!他のメーカーは絶対使わない!と決まっており、その違いが楽団ごとの音の特色になっているそうです。また客席のチケットの価格は関係者と一般とではずいぶん違うことなど、初心者の方にも親しみやすい話題が紹介されました。
大型台風24号の近づく中、多くの方がお越しくださいました。講師は「こういう時こそ、音楽を楽しむことが大切です。」と話され、プログラム中は荒天を忘れるような時間が流れました。
◆プログラム◆
1.ビゼー:歌劇「カルメン」から
a 前奏曲 b ハバネラ
c 間奏曲(第3幕) d セギディーリャ [ 映像(11分30秒)]
ソプラノ: マリア・カラス / コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
(1962年11月4日 ロンドン 収録)
2.プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」から
ラウレッタのアリア「私のお父さん」 [映像(2分6秒)]
(ソプラノ)マリア・カラス / フランス国立管弦楽団
(1965年5月 パリ 収録)
3.オッフェンバック:喜歌劇「ライン川の水の精」序曲 [映像(約6分)]
4.J.シュトラウス2世:ワルツ「朝の新聞」 Op.279 [映像(12分8秒)]
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(2010年1月1日 ウィーン 収録)
5.ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」から
ヘブライ人の合唱「ゆけ我が思いよ、黄金の翼に乗って」[映像(6分30秒)]
フェニーチェ歌劇場管弦楽団、合唱団
(2009年1月 ヴェネツィア 収録)
―――― 休 憩 ――――
6.ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14a [映像(約50分)]
パリ・オペラ座管弦楽団
(1988年7月28日 東京/サントリーホール 収録)

- 「名盤を聴く」をはじめて受講しました。初心者の私にもわかりやすい解説でした。次回も参加したいと思いました。
- 台風が来ているので参加を迷いましたが、来て本当によかったです。
- マリア・カラスとの共演は感動した。
- すてきな曲を見つける1つのチャンスにもなっています。
- 本日のお話から、指揮者や楽団、また国による楽器の聴きくらべも聴いてみたいと思った。ジョルジュ・プレートルを知れて聴けてよかった。