みえアカデミックセミナー2018 ユマニテク短期大学公開セミナー
「 「地域共生社会」の推進と社会福祉制度改革のゆくえ ~いま、市民として行動すべきこととは~ 」の事業報告
「みえアカデミックセミナー」は県内の大学・短大・高専・放送大学を含めた高等教育機関との連携で生まれた公開セミナーです。毎年7月~8月(2018年度は7月14日~8月23日)にかけて、三重県総合文化センターを会場に各校1日程ずつ、選りすぐりの先生に、ご専門の研究内容をわかりやすくお話ししていただいています。
前身となる「みえ6大学公開講座」から既に20年を超え、「みえアカデミックセミナー」としては、15年目を迎えました。
これからも皆さまに、たくさんの「学び」をお届けしていきたいと思います!

第14回目のユマニテク短期大学では、幼児保育学科 講師 田村 禎章さんを講師にお招きし、子育て、介護、障がい、外国籍など、様々な福祉課題を持つ住民が暮らす中で、「地域共生社会」の実現のためには、専門職との連携や市民として地域でどう行動をしていくべきかについて、制度改革のゆくえなども交えながら講演いただきました。
「地域共生」が現在何故求められるようになったのかについて、地方分権に代表される社会の形態変化や介護保険制度の変遷などの影響について説明いただきました。そして、現代社会は地域の事は地域で考え工夫して実施していく時代であり、「地域包括ケア」をすすめていくことが重要であると語られました。
「福祉」についても、福祉サービスは公的なものと半公的なもの、私的なものとの役割分担が求められるようになってきており、従来の「縦割り福祉」から「多機能福祉」へと意識が変わってきているともおっしゃられて、「公助・共助・自助」が重要なキーワードになると解説されました。
そして、住民同士が問題に気付き、活動者として成長していくことが重要であり、大事なことは、住民のひとりひとりが「助けられ上手」になることであり、困ったことがあった時に積極的に周りの助けを求めて、個人で抱え込まないことだと熱意を持って語られました。
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セミナーの様子
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セミナー中体操などにも挑戦しました -
共助・自助を握手をしながら体感してもらいました
- 高齢者たちがこれからお世話になる地域包括センター、地域包括センター・ケアマネのことやら、これからの福祉についてわかりやすく教えていただき参考にし、かしこくお世話になりたく思う。福祉制度にアンテナを張りたいと思う。
- 仕事を一線からリタイアすると生活スタイルを変えていくことになるが、当然本日のテーマである地域社会に軸足を移すことになってくる。そこに直面している私にとって考える機会を与えていただきました。
- 親世代がそろそろ介護が必要になってきています。地域での共生の大切さがよくわかりました。ふ(ふだん)・く(くらし)・し(しあわせ)…福祉が特別なものではないという話が残りました。
- 今後ますます重要になる「地域共生社会」について貴重なお話を聴くことができました。
- 福祉を文化にとの話には感銘しました。