みえアカデミックセミナー2018 鈴鹿医療科学大学公開セミナー
「 食習慣が育む体の健康 ~三重の食材を考える~ 」の事業報告
「みえアカデミックセミナー」は県内の大学・短大・高専・放送大学を含めた高等教育機関との連携で生まれた公開セミナーです。毎年7月~8月(2018年度は7月14日~8月23日)にかけて、三重県総合文化センターを会場に各校1日程ずつ、選りすぐりの先生に、ご専門の研究内容をわかりやすくお話ししていただいています。
前身となる「みえ6大学公開講座」から既に20年を超え、「みえアカデミックセミナー」としては、15年目を迎えました。
これからも皆さまに、たくさんの「学び」をお届けしていきたいと思います!

第13回目の鈴鹿医療科学大学公開セミナーでは、医療栄養学科 助教 大槻 誠さんを講師にお迎えし、健康寿命を延ばすために大切な栄養・運動・休養などの生活習慣の中でも特に重要な鍵となる「食習慣」について、食事を楽しみながら、健康維持・増進させる方法について講演いただきました。
初めに、平均寿命と健康寿命の違いについて解説していただきました。その上で、目標とすべきは亡くなる直前まで元気に活動する「ピンピンコロリ(PPK)の人生」であり、健康寿命を延ばしていくことがとめも重要だとされ、そのためには自分で自身の健康を管理する「セルフメディケーション」が重要なことだと語られました。
そして、朝食を例に挙げ、塩分や野菜の摂取量などにおける健康への影響について各都道府県別の健康調査を基に「食習慣」の大切さについて説明され、受講生の皆さんも熱心に頷かれながら聞いていました。特に野菜の摂取量については残念ながら三重県はワーストの方に入ってしまっていることも説明され、三重県の代表的な食材の活用における栄養の摂取についても解説していただきました。最後に健康づくりは公助・共助があっての自助であるため、根拠に基づいた食にまつわる口コミを、積極的に行って共助につなげてほしいと受講生の方に伝えられていました。
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セミナーの様子1 -
セミナーの様子2 -
受講生の方への質問タイムもセミナー中にはありました。
- 食生活を見なおすいい機会になりました。また参加したいです。
- 日常生活に直結したテーマなので何か一つでも実践していきたいです。
- 食について知っているつもりでしたが講演をきいて改めて知識を再確認できとても良かったです。親しみある話しぶりで、わかりやすかった。
- 食習慣(朝食を食べる。野菜を350g、食塩7.0g未満)に気をつけて元気で健康寿命をのばしていきたい。
- バランスのとれた食事の重要性がよくわかりました。子供の時からの食育、特に小さい時についた食生活が大切ということがわかりました。