三重のまなび2018 狂言師・野村万作 講演会「人間国宝が語る86歳の狂言道」の事業報告
三重県生涯学習センターの新年度のスタートを飾るまなび講演会。
今年は人間国宝の狂言師、野村万作さんをお迎えしました。聞き手は、野村万作さんの弟子でもあった林和利さん。
狂言の舞台を模した壇上にて、万作さんの代表作といえる「釣狐」や「川上」「木六駄」などの映像を見ながら、演目への思いや当時の思い出を、そして長男・野村萬斎さんについても語っていただきました。
講演会の最後には、「鐘の音」の一部を披露。
マイクを通さない力強い肉声での演技に、会場は割れんばかりの拍手で満たされました。 言葉と芸とで、人間国宝・野村万作の狂言道を語っていただいた、とても贅沢な講演会でした。




取材ボランティアレポート「狂言師・野村万作講演会」へのリンク
- 人間国宝にまでなっている野村さんが毎回満足していないときいて、私がいつまでも自分に満足できていなくて当たり前だと思えて励まされました。年を取るのは悪いことではなく、にじみ出る味というものもあるのだと分かりました。いい年齢の重ね方をしていきたいです。
- 「古典をやったときに新しいものが滲み出る」「からだから滲み出てゆく幸せを、見ている人たちに感じてほしい」など、ことばのうらにあるものがすばらしい。年をとるということがいやだと思っていましたが、ホッとしました。
- 人間国宝である人柄が十分でた素晴らしい会談であった。司会者も控えた話しぶりで気持ちの良いインタビューであった。
- 間近でトークだけではなく、最後には「鐘の音」もやってくださり、とても楽しかったです。