講座ボランティア企画 郷土を歩こう!
【味噌・醤油の三百年蔵を訪ねる!―鈴鹿・東海醸造―】の事業報告

開催日
2018年4月25日(水曜日)
開催場所
東海醸造株式会社
開催時間
10時00分から12時00分
講師
本地 猛 さん(東海醸造株式会社 蔵番頭)
参加料金
1,000円(保険・お土産代含む)
参加人数
29人
 日本全国、地域によって色々なみそがあります

講座ボランティアによるシリーズ企画「郷土を歩こう!」を開催しました。今回はこだわりの天然醸造製法で江戸・元禄年間より三百年の歴史を誇る鈴鹿の東海醸造株式会社を訪ねました。      

講師の同社・蔵番頭、本地猛さんより「みそほどややこしい食材はない」というお話がありました。みそは地域によって様々であることは良く知られていますが、「米みそ」「麦みそ」がほとんどを占め、東海地方でよく言われる「赤みそ」は「豆みそ」でその割合は2%にも満たないそうです。また伊賀・名張方面は大阪の影響を受けた米みそ、紀伊長島は和歌山の影響を受けた麦みそや合わせみそが主流だそうで、同じ三重県でも、口にするするみその種類が異なることに皆さん驚きの表情を見せていました。

 貴重な「木桶開き」の瞬間に立ち合いました

続けて、この土地で味噌と醤油を三百年作り続けているかを歴史的や地理的背景から自作のパネルや紙芝居を用いながら分かりやすく説明してくださいました。講座の後半にはめずらしい「木桶開き」に立ち会いました。事前に仕込まれた木桶の下部の栓を抜くと、中から「たまり」が勢いよく飛び出し、その瞬間を逃がすまいと一斉にカメラが向けられました。また、はしごに登って木桶の中の「味噌」をのぞきました。飛び出したばかりの「たまり」、すくったばかりの「味噌」を試食するとその美味しさに皆さん目を丸くされていました。

講座の最後にはすくったばかりの「味噌」で作られた豚汁の振る舞いも行われ、お土産もいただいて講座は終了しました。

参加者の方からは「みその魅力に改めて気づいた」や「貴重な体験をさせていただいた」などの感想をいただきました。

  •  密閉されているのが「樽」(ワイン・酒)が密閉されていないのが「桶」

  •  みそ・たまりの比較

  •  販売も行われました

  •  三百年の味を守っています

  •  木桶の中をのぞきました

  •  豚汁の振る舞い

参加者の声

  • 鈴鹿にこんな歴史がある所があるとは知りませんでした。地元にあるこんな素晴らしい所をもっと発見し、大切にしたいと思います。
  • 実際の仕込み蔵に入れ、みそ・たまり試食ができたことは非常にありがたくこれからに生かせます。ありがとうございました。
  • とてもステキなテーマで生涯学習にふさわしい学びだと思います。日常慣れ親しんだみそ・しょうゆがどのように醸造された私達の元に届くのかすばらしい内容でした。