学校向け文化体験プログラム
音楽に感動!「日本音楽の楽しさを体験しよう!」

開催日
2018年1月26日(金曜日)
開催時間
13時50分から15時30分まで
開催場所
大紀町立七保小学校
講師
三重県三曲協会 田中はるみさん 他
参加児童数
25名

模範演奏

大紀町立七保小学校へ「 音楽に感動! 日本音楽の楽しさを体験しよう!」のプログラムをお届けしました。
先ずは、講師による模範演奏『さくら』を鑑賞しました。多彩なアレンジが織り交ぜられた華やかな音色の生演奏に、子どもたちは正座をして真剣な表情で聞き入っています。その素晴らしく複雑な音色の演奏を聴き、体験を前に不安にかられたのか「無理―」と隣のお友達と見つめ合っている子たちもいます。
講師からすかさず、「次に弾くのが、本日の皆さんの体験用の曲ですよ。」と話されると、ほっとした面持ち。講師が奏でる一音一音に身体を揺らしてリズムをとる子が多くいて、俄然とやる気スイッチが入ったようでした。

  • お箏の説明

  • 模範演奏

  • 体験の様子

細やかに教えてくださいます

続いて、楽器の各部の名称や座り方や姿勢などについて説明を聞いたあと、自分の指に合うサイズの爪をつけ、1面のお箏に2人ずつ座りお箏の演奏に挑戦します。
実際にお箏をさわって、手の位置を確認し、「ぽろろん」と弾いてみました。今度は楽譜を見ながら『さくら』の練習です。交代で練習しながら、講師は子どもひとりひとりに目を配りながら、爪の角度や左手の押さえ方、姿勢など細やかに指導します。「思ったよりもむずかしい」「どうしたらきれいな音がでるんやろ」などと言いながら、爪の運び方について質問をする子どももいました。休憩を早々に切り上げ、練習へ戻る子も多く見られました。

  • 姿勢も大切です
  • 右手の薬指と小指の位置

  • 休憩時間にも練習

弾いていない時は歌って応援!

練習を再開し、『さくら』一曲を最後までとおして弾く練習をしました。
合奏では、後半部分になると全体的にどうしても速くなってしまったりしてテンポが定まらないので、講師の伴奏をよく聞いて合わせることに気を付けると、徐々に音色が整ってきました。自分で演奏する箏の響きに「できた!」という達成感を得られたようでした。上達が早かったので、講師が用意していた『ふるさと』の最初のフレーズにも挑戦しました。楽譜に左手を使う場面が一箇所あるので、その部分がなかなか手ごわいようでした。それでも、あっという間にコツをつかんで弾きこなす子もいて、合奏ではお箏を弾いていない子は歌を歌ったり、拍手で応援したりしました。

片づけ体験もしました

最後にお箏を片付ける体験もしました。琴柱を外すことに苦労したり、お箏を立てた時に改めて大きさに驚いたりと、弾いているときには分からなかったことも知ることができました。

☆プログラム

  1. 講師による模範演奏『さくら』の鑑賞
  2. お箏についてのお話(各部の名称・座り方など)
  3. 課題曲『さくら』の練習
  4. 『さくら』の合奏
  5. 『ふるさと』冒頭の練習

文化体験パートナーシップ活動推進事業

参加者の声

  • 最初はこれ全部やるの無理かなと思っていたけど、たくさんのお箏の先生や友達に教えてもらって、ひけるようになったのはうれしかったです。
  • ことに関心を持つことができました。どうせできないとしようとしなかったけど、しっかりとチャレンジ、挑戦することで、ちょっとはひけることができました。なので、あきらめずに挑戦することも大事だということが、分かりました。今回教えてもらったことをしっかり生かしていこうと思います。
  • 最初、右利き用しかないと聞いた時は大丈夫か不安になってしまいました。ですが、うまくできない僕に、一つ一つアドバイスを下さって、とてもうれしかったです。お箏を体験して改めて練習を積む重ねることの大切さを知りました。お箏の歴史なども調べて学んでみたいと思いました。
  • おことの弦を実際にさわってみると、とてもかたくて力強く張ってあったので、すごいなと思いました。
  • 最後のおことの片付けも、片付けの仕方を知らなかったので、体験できてよかったです。演奏もすごかったです。
  • 普段、なかなか、触ることがないお箏なので、“難しそう”“できるかな”という不安があったようです。正座をすることや、楽譜の見方など、大変だったけれど、何度も練習をして曲が弾けるようになった時には、喜びに変わったようでした。講師の先生方のはげましが、子どもたちにはうれしかったようです。(先生)