学校向け文化体験プログラム
和文化体験学習『平安時代 十二単&束帯の歴史と着装体験』

開催日
2017年11月17日(火曜日)
開催時間
8時45分から12時25分まで
開催場所
鈴鹿市立神戸小学校
講師
小林豊子きもの学院 橋本豊梢さん ほか5名
参加児童
6年生 101名

鈴鹿市立神戸小学校6年生の皆さんに、和文化体験学習の授業をお届けしました。

展示
十二単の着付けを見学しました

まずは、モデルの先生に十二単を着つけていく「展示」を見学。
たった2本のひもだけを使い、手早く、そして美しく十二単を着つけていく様子をこどもたちは真剣な表情で見つめていました。たくさん重ねた衣を一つの襟にまとめる「袖ぽん」では拍手がおこりました。

展示の最中には、講師から十二単や平安貴族の生活について教えてもらいます。
十二単の重さは約15キロ。モデルの先生から「見た目よりずっと重い…」と十二単の重さを伝えられ、教室にはざわめきが。十二単の単衣をすべて広げて並べると、その大きさは70畳にもなると説明され、子どもたちからはさらに驚きの声があがります。

束帯の大きさ
大きな束帯!束帯の大きさにも驚きの声が上がりました!

展示の後は、お待ちかねの十二単・束帯の体験の時間です。期待と緊張が混ざった表情で自分の順番を待つ子どもたち。
着装後は、「あったかかった!」「おなかの締め付けがすごかった!」「腕が上がらなかった!」と、みんなで十二単や束帯の感想を楽しそうに話していました。

体験を待つ間も、講師から平安時代にまつわるお話をたくさん教えてもらいました。
講師からの「十二単を着るのに使ったひもの本数は?」という問いかけにも、「2本!」元気よく答えを返します。
淡路島に流れつき、朝廷へ献上された香木がお香のもとになっていることや束帯の正式名称、髪の毛の乾かし方など、平安時代の知識をたっぷり吸収できた授業でした。

プログラムの内容

  1. モデルの先生に着装しながら解説(十二単・束帯について)
  2. 子どもたちの着装体験
  3. 十二単にまつわるクイズ

文化体験パートナーシップ活動推進事業

参加者の声

  • 一枚一枚の布がぶあつくて洋服より何十倍もおもくて着物よりもごうかだし、首まわりも動かしづらくて、見るだけではどれだけ重いとかはわからなかったけど、今回着て守られているような感じがしました。
  • 心に残っている内容は香りの文化についてのことです。台風でたまたまあわじ島に香料の木が流されて、その香りの文化が今も続いているのはすごいと思いました。
  • ぼくは歴史が好きなので、将来教えてもらったことた体験をいかしてそういう仕事につけたらいいなと思いました。
  • 様々な知識をたくさん伝えていただきました。児童に対しても丁寧に接していただきました。(先生)