学校向け文化体験プログラム
伝統文化を体感「三重の伝統文化を体験しよう!(狂言)」

開催日
2017年11月8日(水曜日)
開催時間
10時40分から12時15分まで
開催場所
松阪市立幸小学校
講師
三重県能楽連盟 森浩一さん ほか
参加児童数
6年生75名

狂言と能の違いについて、講師の森さん

松阪市立幸小学校6年生の皆さんに、狂言の授業を届けてきました。
幸小学校では恒例となっている狂言のプログラム。講師が大きな声で「こんにちは!」とあいさつするとその声の響きに負けないくらい元気な声であいさつが返ってきます。
先ずは、講師から、声をしっかり出して相手に思いを伝えることの大切さについてのお話のあと、舞台の上にあるもの効果、狂言と能の違いについて教えていただきました。続いて、担任の先生と子どもたち一緒に、狂言特有の大袈裟な表現方法を真似てみると、顔を見合わせてみんなが大笑い。自然と笑顔になりとても雰囲気が和みました。

  • 狂言の所作について

  •  「柿山伏」の鑑賞

  • 「笑い」体験

そしていよいよ、教科書にも掲載されている「柿山伏」の鑑賞です。

目の前で展開するストーリーや演者の所作、その躍動感や迫力はさすが!です。
柿を食べる山伏の演技や動物の鳴きまねの可笑しさ、声の迫力など生の舞台の魅力を存分に堪能しました。子どもたちも、山伏の滑稽な姿に時に大きく笑い、最後まで真剣に見入っていました。
その後、講師の森さんの家に代々伝わる扇子や面を見学し、扇子を手に取ってその美しさをじっくり観察したり、面を顔にあてて歩いてみたり、その面から見える視野の狭さなどを体験しました。

  • 面の見学

  • 着付けの様子

  • 鏡板を背景に

「柿山伏」の名場面を体験

最後に、代表4名は着物を着て演技やせりふにも挑戦!柿山伏に出てくる山伏のように蔓桶(かずらおけ)に乗ると、体はぐらぐらと安定せず、先ほどの身軽な演技は実はすごかったんだ!と実感した様子。また山伏がサルやトビのまねをする場面を演じる友達の姿に子どもたちから歓声が上がり、喜劇である狂言らしく、笑いの中で授業を終えることができました。

  •  セリフ体験の子どもたちに歓声

  •  感想

  • 終了後も面や扇子を鑑賞

☆プログラム内容

  1. 狂言のお話(舞台について、鑑賞の仕方)
  2. 狂言の「笑い」の体験
  3. 「柿山伏」の鑑賞
  4. 面・扇子の見学
  5. 衣装を着て台詞の体験

文化体験パートナシップ活動推進事業

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参加者の声

  • 教科書でみた写真より、実際に見てみるとすごく迫力があって声も大きくておどろきました。山伏などが一生けん命、演じているのをみてすごいと思いました。たくさん練習していたことが分かりました。また、チャレンジが大切だという事も教えてもらいました。友達にさそわれて未来をつくるのでは自分の意志がないので好きな道を選び、自分の道をあきらめずに夢をかなえる事が大切と分かりました。
  • せんす1つで弓や鉄砲などをさい現していたのですごいなと思いました。他にも、無い物を音や声でさい現していて本当にあるみたいですごいと思いました。長いセリフなのに何日くらいで覚えたのかな。柿山伏は最後までとてもおもしろくて久しぶりに大笑いしたんじゃないかなと思いました。
  • かきやまぶしは、文が長くて難しい言葉ばかりあるのに、すべて暗記できていたのですごいと思いました。おもしろくて笑っていい狂言のほうがすきです。
  • 授業では狂言のように大きな声を出さないけど、人に伝わる声ではっきりしゃべることを心がけていきたいです。あとチャレンジというものにも挑戦したいです。努力を積み重ねて成長していきたいです。
  • 狂言の演じ方、所作を見て、楽しそうに笑っていました。狂言のおもしろさを実感したようで、柿山伏に引き込まれていました。(先生)
  • 興味深く見ていました。教室で感想をきいたら、すごくたくさんでてきました。(先生)
  • 楽しんでいた様子だった。今まで経験したことのないものを見せていただいて刺激をうけていたようだ。(先生)