学校向け文化体験プログラム
アートな世界へようこそ!「絵を描こう!」
亀山市立関小学校1年生(1・2限目/2組、3・4限目/1組)の皆さんに絵の授業を届けてきました。
朝の図工室に元気いっぱいの子どもたちが入ってきます。床に拡げた縦1.5m×横5mの大きな白い紙に「わぁ~、すごーい!!」、「やったー!」と嬉しそう。期待いっぱい、わくわく感が伝わってきます。
講師のつつみあれいさんから、「絵しりとり」の説明の後、2つに分かれたグループの代表さんのジャンケンで描く順番が決まります。
さあ、絵しりとりのスタートです。先に描く子たちが集まって、「み」から始まる言葉を相談します。たくさんの意見の中から「みず」に決まると、各々に連想した絵の具に一目散!そして、描き始めます。何かと一筆目は小さく描きがちなのですが、今日の子どもたちはとても大胆。白い紙にどんどん描かれていきます。見守る私たちもこの作品になっていく過程がとても楽しみなのです。
次のグループは「ず」で始まる言葉です。同じくみんなで相談します。テーマが決まると、交代時間まで待ちきれないのか、ハケを片手に握りしめ、絵の具を選びにきていました。意欲旺盛な子どもたちの様子に職員も嬉しくなります。
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「ず」で始まる絵しりとりを相談中 -
この辺にも描きたいな・・・ -
絵の具はどの色にしようかな・・・
絵しりとりがどんどん進みます。今日は自由に思う存分、絵の具で汚れてもいい日です。最初はハケをつかっていた子たちも本領発揮とばかりに、指で描いたり、足跡をスタンプしたり自分のペースで描いています。徐々に絵の具の色の調合を工夫して「薄いピンクがほしい」、「青に緑を混ぜて」、「もうちょっと、黄色を足して」など、いろんな要望を伝えにきてくれます。絵の具だらけの、緑色の手足を嬉しそうに見せにきてくれる子、「みんなで『にじ』に決めたのは色んな色で描けるから」と教えてくれる子など、たくさんお話もしにきてくれました。
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指で「めがね」
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協力して描いているのかな
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洗い物までお手伝い(^^)
いよいよ、絵しりとりも終盤。仕上げは全員で、クレヨンや色えんぴつなどを使って、大胆な部分の良さを活かしつつ、「チマチマ」っと細やかに小さな部分を丁寧に更に素敵な絵に仕上げていく時間です。
つつみさんから、先に描いた子たちの想いのつまった部分を大切に、とアドバイスを受けて、子どもたちも優しい気持ちで考えながら描いているようです。
その後の感想時間では、「みんながじょうずでおどろいた」「上から塗ってもきれいになるんだと思った」「色が混ざったのがおもしろかった」「どんどんキレイになって、みんなとかけて、うれしかった」など、たくさんの発表がありました。
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全員で、最後の仕上げ♪
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相談してるのかな
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たくさんの手があがります
最後に絵本作家であるつつみさん作の絵本『カペリーちゃん』を講師自ら読んでくださいました。子どもたちはつつみさんの真ん前に、ぎゅっと集まって、どの子も嬉しそうに聞き入っていました。アンコールが何度も止まず、つつみさんに物語の中のカペリーちゃんの曲を歌ってもらって、子どもたちはとても満足そうでした。
★2組さんの絵しりとり
「みず」→「ズッキーニ」→「にじ」→「じんべいざめ」→「めがね」→「ねこ」→「こま(&こいぬ)」→「まめ」
★1組さんの絵しりとり
「のり」→「りんご」→「ごま」→「マンゴー(まんごう)」→「うみ」→「みみず」→「ズッキーニ」→「にじ」
それぞれ、クラスならではの個性あふれる絵になりました!!
☆プログラム内容
- グループで順番に“絵しりとり”をしながら絵を描く
- 全員で絵を仕上げる
- 出来上がった絵を見ながら、見えてくる物語を発表
- 絵本の読みきかせ
- みんなとできてたのしかったです。てでかくのがたのしかったです。
- てや、つめ、ゆび、あし、いろいろなところをつかったら、すてきなえができました。さいごのえほんがかわいかったです。
- みんなとおっきいえをかけてうれしくて、たのしかったです。ほんをかいたひとに、ほんをよんでもらえて、うれしかったです。
- みんなとできてうれしかったです。ゆめみたいでした。みんなであんなすごいきれいなのはびっくりしました。きょうりょくしてくれて、うれしかったです。
- よごれていることを気にせずにやっていいと分かった後の子ども達はのびのびと活動できていました。図工では、見本に近く作ろうとする意識があって慎重さが見られますが、今回は「こうしてみたい」という自分の思いを瞬時に表現でき、とても楽しんでいました。(先生)