【第65回名盤を聴く エフゲニー・ムラヴィンスキー特集 第二弾】の事業報告
今回のプログラムは、ウェーバーの歌劇「オベロン」序曲から始まりました。そして、貴重なインタビューとリハーサルの様子も鑑賞しました。ムラヴィンスキーのリハーサルは厳しかったそうです。その様子はとても神経質で、画面からピリピリした雰囲気が伝わってきます。
次に、シューベルトの交響曲第8番ロ短調より『未完成』を鑑賞。この曲について、参加者の方からは「今まで自分の知っていたのは、はかなく頼りない印象だったが、今日のは全く別の曲のようだ」との感想もありました。
最後の曲、ショスタコーヴィチ交響曲第5番『革命』です。47分という長い曲でしたが、譜面台の上で細かく手を動かしているように見えるのですが、演奏は力強く、気品と風格が溢れています。どの瞬間も目が離せず、時間があっという間に過ぎていきました。参加者の中には、ご自身の席で指揮をしてみたり、涙を流している方もありました。曲が終わった時には、画面の中の観客と同じように、会場からも拍手が起こりました。ムラヴィンスキーの来日公演を名古屋や大阪で鑑賞された方もいらっしゃり、当時を懐かしんでいる様子が印象的でした。
1.ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
(1978年 レニングラード・フィルハーモニー 大ホール)映像
2.インタビューとリハーサル 映像
3.シューベルト:交響曲 第8番 ロ短調 D.759「未完成」
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団(1983年11月20日 ミンスク・フィルハーモニー・ホール)映像
――――――― 休 憩 ―――――――
4.ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番 Op.47
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団(1983年11月20日 ミンスク・フィルハーモニー・ホール)映像
- 気品高き風貌と流麗な指揮、初めてのムラヴィンスキー!奥深い重低音と高温の弦の美しさ、強い金管、めりはりの効いた演奏、力強い「未完成」でした。
- 普段聞こうと思ってもクラシックを落ち着いて聞ける機会がないのでこうやってゆったり聞ける時間はすごく貴重です。音の響きが素晴らしいです!インタビューの映像ではムラヴィンスキーさんの音楽へのこだわり、情熱がよくわかりました。
- 講師先生のしゃべり方、聴く、みるを受講者にさまたげない品のある最低限のトーク、とてもよかった。
- 今日のこの部屋は受講者の静かなる熱心さが充満していてすばらしかった。
- 事を成すに当り、事前の準備が大事ですが、オーケストラの演奏もリハーサルが大事で、指揮者が全身全霊を尽くしてやっていることが良くわかりました。