講座ボランティア企画 郷土を歩こう!
【乱歩の まち 鳥羽を歩く―大庄屋「かどや」で文学を聴き、「江戸川乱歩記念館」で文学を知る―】の事業報告

開催日
2017年11月25日(土曜日)
開催場所
近鉄中之郷駅―鳥羽大庄屋かどや―江戸川乱歩記念館ー近鉄鳥羽駅
開催時間
10時30分から14時20分
講師
河原 徳子 さん(日本文学研究家)
参加料金
2,000円
参加人数
31人

講座ボランティアシリーズ企画【郷土を歩こう!】を開催しました。今回は「乱歩の まち 鳥羽を歩く」と題し、鳥羽大庄屋かどやと江戸川乱歩記念館をめぐるまち歩き講座です。

まず、近鉄中之郷駅に集合し、鳥羽大庄屋かどやへ向かいました。ここでは、講師・河原徳子さんによる江戸川乱歩や鳥羽で開業をしていた医師でもある詩人・伊良子清白についての講義がありました。文政期に建てられた国登録有形文化財の邸宅と光の射し込む庭に、講師の『人でなしの恋』の朗読が美しく響き、参加者の方はうっとりと聴き入っていました。

昼食を取った後は、たくさんの貴重な品々についてスタッフの方の説明に沿って館内を見学しました。参加者の方よりたくさんの質問が挙がり、スタッフの方も皆さんの熱心さに驚いておられました。

かどやを後にし、いざ江戸川乱歩記念館を目指します。ここでは乱歩の愛用品や、鳥羽で過ごした日々が写真やエピソードを交えながら紹介され、乱歩自身が相島(現在の真珠島)で撮影し、編集した貴重な映像を見ることができます。「あ、さっき出てきたね」と先程の講義をを思い出しながら、展示をご覧になっている方もいました。また、乱歩作品の世界が体感できるちょっと刺激的な蔵「幻影城」からあまりのおどろおどろしさに飛び出してくる方もいました。

天候にも恵まれた今回の講座、乱歩が過ごした鳥羽のまちを歩きながら、文学を「聴き」、そして、文学を「知る」一日となりました。

参加者の方からは、「鳥羽の知らない名所に連れていってもらった」「個人では入らないような貴重な場所を見学出来てよかった」「昼食がおいしかった」等の意見をいただきました。

 鳥羽大庄屋かどやの前で

 色ガラスがステンドグラスのようでハイカラです

乱歩のおどろおどろしい魅惑的な世界が体感できる幻影城

 乱歩自身が撮影・編集した映像も見られます

参加者の声

  • 江戸川乱歩大好きなのでめっちゃ楽しみにしてきました。鳥羽のまちを散歩できて、乱歩のこともさらに知ることができて、とても楽しい講座となりました。改めて乱歩の作品をまた読んでみたいと思いました。
  • 個人ではとても入らないような貴重な場所を見学出来てよかったです。ありがとうございました。
  • 大変良かった。又乱歩の本を読みたくなった。次回の企画も参加したい。