学校向け文化体験プログラム
音楽に感動!「日本音楽の楽しさを体験しよう!」

津市立明合小学校の5・6年生の皆さんにお箏の体験授業を届けてきました。
まず、講師陣による模範演奏を鑑賞しました。はじめて聴く箏の生演奏に子どもたちは真剣な面持ちです。そして、資料をもとに楽器の各部の名称や座り方、“爪”などについて説明を聞いたあと、お箏の演奏に挑戦しました。今回の課題曲、『さくら』を2人一組で練習します。
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爪合わせ
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楽譜の違いについて
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2人一組で練習
最初は絃を確かめるようにゆっくりとワンフレーズずつ、そろって演奏できるように少しずつ練習していきました。待っている子は楽譜を指さしたり歌ったりしながら弾きやすいように協力し合っています。講師も子どもひとりひとりに目を配りながら、弾く強さや爪の角度、左手の押さえ方など細やかに指導します。
演奏中の慣れない正座に少し集中力が切れてしまいそうになる子もいましたが、しばらく練習を続けて曲が繋がりだすと、とても嬉しそうに夢中になってひいています。中には、初めてにもかかわらず、どんどん上達して、アレンジにも挑戦している子に、講師や先生がたが驚く場面もありました。
途中に、講師模範演奏「さくら」を鑑賞しました。少しアレンジを加えた雅やかな音色の響きに子どもたちはうっとり。続いて「さんぽ」演奏がはじまると子どもたちが大きな声で一緒に歌ってくれたので、講師の皆さんはとても感動していました。最後にお箏を片付ける体験もしました。琴柱を外すことに苦労したり、お箏を立てた時に改めて大きさに驚いたりと、弾いているときには分からなかったことも知ることができました。
☆プログラム内容
- 講師による模範演奏の鑑賞
- お箏についてのお話(各部の名称・座り方など)
- 課題曲『さくら』の練習
- 講師による模範演奏『さくら』、『さんぽ』の鑑賞
- 『さくら』の合奏
- おことの先生が最初に見本でひいてくれた音がものすごくキレイですごいなーと思いました。日本の楽器をもっとふれてみたいと思うようになりました。(5年生)
- お箏をさいしょは、はしおきに見えました。初めてひいたときは、うまくできなかったけど、けっこうやったら、うまくできたし、楽しかったです。もっとやりたかったです。(5年生)
- 初めてことををひいたとき、糸がきれないか心配だったけど、意外とがんじょうでつめをはめないと、ひけませんでした。わたしも先生みたいにいろんな曲をひいてみたいです。だからぜひまたきてください。(5年生)
- 先生たちが「すくいづめ」をしていて、おしえてもらうと、とてもむずかしくて、次はすくいづめをやりたいです。あと、いろんな曲をひいたり、私たちは親指しかつかっていないけど、中指とかもつかってむつかしい曲をひいてみたいと思いました。(5年生)
- 初めてお箏をひいたけど、予想していたよりも簡単ですごく楽しかった!お箏は龍という字がいっぱいついている事が少しびっくりしました。(6年生)
- 思っていたよりもお箏がでかくてびっくりしました。最初はいい音がでなくて難しかったけど、おしえてもらうと、すごくいい音がでて、うれしかったです。(6年生)
- 先生達がお箏でひいてくれた「さんぽ」や最初の曲は、2つ以上の音が重なってすごくきれいでした。今日教えてもらった「さくら」も同じ音がたくさんかさなるようにみんなで演奏したら、すごくきれいな音になると思いました。(6年生)
- どうやってひけばうまくできるかとか、指の位置とかを教えてもらってひきやすくなりました。「さんぽ」で歌をうたったりして楽しかったです。(6年生)
- 授業がはじまる前から楽しみにしていた子がたくさんいた。(先生)
- はじめは「難しいのかな?」という表情をしていた子たちも、一音一音奏でるうちに「うれしい」、「おもしろい」という想いがあふれた表情にどんどん変わっていった。(先生)