小学校向け文化体験プログラム
「伝わる話し方〜聴く・話す・伝える〜」
名張市立桔梗が丘南小学校の5年生の皆さんに「話し方」の体験授業を届けてきました。
はじめにアナウンサーである講師の仕事について紹介されました。アナウンサーのお仕事といえば、テレビで目にするとおり原稿を読むことが印象的ですが、実はそのための取材をしたり原稿を作ったりする、見えない部分のお仕事について知り、子どもたちは少し驚いたようでした。そして、アナウンサーの仕事道具とされるストップウォッチやアクセント辞典の実物を見せてもらい、同じ「はし」という言葉がアクセントによって「橋」「端」「箸」と意味が変わってくること、アナウンサーはどの地域の人が聞いても伝わる共通語を用いて、伝えるための工夫がされている話をされました。
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アナウンサーのお仕事について -
「ハシ」のアクセント
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「伝えるために大切なこと」を発表
では、日常で、誰かに伝わるように話す時にどのような工夫をしたらよいのか、子どもたちで意見を出し合い、たくさんの意見が「わかりやすく、たしかに、しっかりつたえること」に整理されていきます。
続いて、聞き取りやすい発声、滑舌について、手鏡をつかって自分の顔をみながら「ありがとう」。相手が嬉しいと思う表情についても考えてみます。姿勢を整え、腹式呼吸をしながら口を大きく開く練習をしてみると声も大きくなり、ほっぺが動くと表情も明るく見えて、素敵な笑顔になっていきます。
いよいよ発表。その前に、早口言葉でウォーミングアップをしました。アナウンサーも原稿を読む前に行っているそうです。文章を正しく理解することが上手く話せるポイントとアドバイスされました。
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早口言葉
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発表を聞く様子
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ニュース原稿をよむ
今回の発表テーマは、「自分がなりたい将来、夢」。結論→理由→詳細の順で発表します。発表の内容は、アナウンサー、警察官、爬虫類博士、美容師、漫画家など様々。
発表につかう見せる資料を用意して挑む子、前を向きしっかり大きな声に説得力を感じさせる子、いろんな工夫を取り入れています。講師から、聞き手側がお話に頷くリアクションをしてあげると話しやすくなることをアドバイスされると、積極的に実践しています。いざ前に立つと緊張して途中でつかえてしまう子も、みんなの応援に後押しされて、最後まで頑張っていました。担任の先生たちは普段人前では小さな声になりがちな子たちも発表していておどろいたそうです。
最後に、子どもたちが楽しみにしていたアナウンサー体験として、実際にテレビで放映された本物のニュース原稿を読む体験をしました。
子どもたちにとってはきちんと話すことを意識する良い機会になりました。
★プログラム内容
- アナウンサーの仕事について
- 伝えるために大切なこと
- 早口言葉
- 「自分のなりたい将来、夢」をみんなの前で発表
- ニュース原稿をよむ
- 相手にどうしたら伝わるかや、声の出し方がわかりました。アナウンサーの体験がとても楽しかったです。
- ぼくは「ありがとう」というときに口をあまり開けていなかったけど、今回の授業で大きく口を開けるというのがとてもだいじなんだなと思いました。
- 人に伝えるために必要な事がすごく分かりました。わたしもこれから、人にしっかり聞いてもらえるようにがんばりたいです。
- わたしは話すときは、強弱をつけたり、聞くときは、話している人の顔をみてうん、うんとうなずいたりすると話している人も安心して話したりすることがわかりました。ニュースで放送された文章を見せてもらったりして楽しかったです。
- 普段、声が小さかった子の口の開け方が当日変わったこと。その後も意識できています。早口言葉のウオーミングアップもとても楽しかったようです。(先生)
- 本物のアナウンサーさんに教えていただけたので、子どもたちは一生懸命に取り組めたと思います。(先生)