学校向け文化体験プログラム
音楽に感動!「弦楽器の楽しさを体験しよう!」

松阪市立揥水小学校6年生の皆さんに、弦楽の授業を届けてきました。
「ロンディーノ」のソロ演奏で授業が始まると、ヴァイオリンを弾く講師の弓や指の動きに子どもたちの目は釘付け。音楽室に響く美しい音色とともにあっという間に弦楽の世界に惹き込まれていきました。

実際にヴァイオリンに触ったことがある子は誰もいないそうです。楽器についての解説を、本物のヴァイオリンやプリントの絵と照らし合わせながら興味深そうに聞いていました。弓の毛を緩めると馬のしっぽのようになったときや、松ヤニを付けて弾くと大きな音が出たときには、「うわぁー」と驚きの歓声が上がりました。
重奏についての説明を聞いた後、三重奏「メヌエット」や四重奏「アイネクライネナハトムジーク」を鑑賞しました。ヴィオラやチェロも加わり、高低や音色の異なる複数の音が重なって奏でられるメロディの美しさに、子どもたちは表情を緩め聴き入っていました。

さあ、いよいよ演奏体験。まずは、鉛筆で弓の持ち方を練習しました。
次に、3つのグループに分かれ、交代で実際に楽器を演奏します。初めて手にするヴァイオリンに、最初はやや緊張気味の子どもたちでしたが、自分の指で弦を押さえ弓を弾いて音が出ると嬉しそうな表情を浮かべ、指揮者の声に合わせて課題曲「メリーさんの羊」を繰り返し練習しました。
見学グループの子も、「エアーヴァイオリンや!」と鉛筆の弓を一緒に動かしたり、楽器を演奏している友だちに「めっちゃいい音、じょうず!」と声援を送ったりしていました。

最後には、グループごとの発表です。短い時間の練習でしたが、どのグループも講師陣の伴奏に合わせて上手に演奏でき、大きな拍手をもらいました。
すぐ間近で生の演奏を聴いたり、普段は手にすることがない楽器を実際に自分で演奏してみたりしたことは、子どもたちにとってとても貴重な体験となったようです。「ヴァイオリンっていい音するな。」「弾くときドキドキしたわ。」などと友だちと話しながら、満足そうな表情で音楽室を後にしていました。
<文化体験コーディネーター 髙木 幸子>


☆プログラム内容
- 「ロンディーノ」「チャルダッシュ」鑑賞
- ヴァイオリン、弓の説明
- 重奏の説明、三重奏「メヌエット」鑑賞
- ヴィオラ・チェロの紹介、四重奏「アイネクライネナハトムジーク」鑑賞
- 楽器の演奏体験「メリーさんの羊」(3グループ交替)
- 発表(講師の伴奏つき)
- 「キラキラ星変奏曲」鑑賞
- さいごにきいたえんそうは、さいしょときき方がちょっと変わりました。今日、バイオリンをさせてもらって今までよりもっと音楽が好きになりました。
- すぐに上達出来るなんて少しも思ってなかったけど、上手くていねいに教えてくださったし、みんなで一丸となり集中すると上達が早くなる感覚がとても楽しかったです。
- 発表するとき、自分もけっこうできたなと思ったけど、友達の演奏を聞いて、とてもきれいだなぁ、みんなしんけんな顔をしているなと思いました。
- ヴァイオリンのえんそうをきくのがはじめててで、とりはだがたつぐらい、すごいきれいな曲でこんな授業がうけることができてうれしかったです。
- ヴァイオリン以外にも、ヴィオラやチェロなどの楽器を実際に見ることができ感動しました。また、一人一人がヴァイオリンを持つことができたのも最高でした。初めての弦楽器体験でも先生方のご指導で「メリーさんのひつじ」がきちんと発表できました。(先生)