みえアカデミックセミナー2017
鈴鹿大学公開セミナー
「アメリカの大学ってどんなところ? ~私的な考察~」
についての事業報告
「みえアカデミックセミナー」は県内の高等教育機関と連携で生まれた公開セミナーです。毎夏、三重県総合文化センターを会場に、各校1日程ずつ、各校の選りすぐりの先生に少し高度な学習をわかりやすくお話ししていただいています。2017年度は新たに1校を参加校に迎え、全15日程開催しています。前身となる「みえ6大学公開講座」から既に20年を超え、「みえアカデミックセミナー」としては、14年目となります。今後も皆様に期待していただけるようなセミナーをお届けしていきたいと思います!!
第1回目の鈴鹿大学公開セミナーは、国際人間科学部 学部長・教授 梅田 肇さんを講師にお迎えし、アメリカ合衆国の大学の様子を、ご自身の留学体験を交えながら講演していただきました。

1.エリート教育と大衆教育
まず初めに、アメリカの大学では、「私立大学」がいわゆるエリート大学としてトップの位置づけであり、入学条件が非常に厳しく誰もが入ることのできない大学であること、
それに対し、大衆教育の場として「公立大学」「コミュニティカレッジ」があることも説明され、こちらは誰でもが学べる場として提供されているがどのような教授がその大学に在籍しているかによってランクが変わるといったお話を具体的な大学名を挙げられてご紹介されました。
また、授業料についても日本と相違があること(単位数によって授業料が発生)をお話しいただきました。

2.勉強はする?させられる?
アメリカの大学生の一般的な学習スタイルについてご説明され、日本の学生との違いは「学習の量」だとお話がありました。厳しい競争社会であるアメリカの大学では一般的に2学期続けて成績不良だと強制退学となることや、一度落第すればやり直しが難しく、就職活動における個人の責任が日本よりも重いため、その後の就職活動に影響を与えないよう、学生は必死になって四年間を過ごすことをご自身の留学体験などを交えて具体的に説明されました。
3.おわりに
先生からは、毎日暮らしていると分からない日本の良さに気づくためにも、日本の、特に若い人にはどんな形でも海外に出てもらいたいと受講生の皆さんに伝えられこの日のセミナーは終了しました。


- 孫が海外留学を望んでいます。大変参考になりました。
- 本格的にアメリカに行ったことがない者にとっては興味深く話を聞くことができた。国際化の時代に、このような形で話が聞けることはとてもよいことだと思う。
- アメリカの大学というのは、本当はどうなんだろう…。日本人にとっては憧れであり、そこで学べばステータスになる…そんな疑問がありましたが、今日のお話を聴いて、「なるほど」と感じた部分がありました。ありがとうございました。
- アメリカの大学の様子が理解出来た。自分の意思をしっかり持ち甘えず自立して学ぶ事がすごく大切に思えました。
- 日本の大学との違いなどが具体的に語られていて面白かった。