学校向け文化体験プログラム 科学で遊ぼう!
サイエンス講座「液体チッ素で遊ぼう」
志摩市立志島小学校5・6年生のみなさんにサイエンスの授業を届けてきました。

はじめに空気についてのお話です。「空気をつかまえて」と袋を差し出す講師、袋いっぱいにした空気に色やにおいが無いこと、その袋をぎゅーっと押さえてみると反発し、さらに強くすると割れ、空気には体積があることを確認しました。続いて「重さはあるのかな」の問いに、普段は気にしたこともない空気の重さについて、いろんな意見がでてきます。そこて、ボンベや自転車の空気入れ、ペットボトルや水槽を使った実験をし、自分たちの目でその質量を確かめました。好奇心いっぱいの子どもたちが実験をいきいきと手伝ってくれる姿が印象的でした。

後半は液体チッ素を使った実験です。講師が各班の机に液体チッ素を撒くと、綺麗で小さく透明なキラキラした粒がたくさん四方に散らばり、液体チッ素の登場に子どもたちは大興奮。液体チッ素で凍らせた花を手でにぎってその感触を確かめたり、凍った果物を金槌で砕いて、水分のあるものは凍る現象を観察したりしました。空気の入っているテニスボールやゴム風船はどうなるかな・・・の実験では空気が冷やされて小さくなる特性を確認し、また二酸化炭素を冷やしてドライアイスをつくる実験では、ドライアイスは液体にならずに蒸発する特性を観察しました。併せて、ドライアイスはケーキと一緒に入れても箱が水浸しにならないこと、鮮魚の輸送には急冷できる液体チッ素が使われていることなど、身近な生活の中で活用される科学の力を感じる授業になりました。
☆プログラム内容
- 空気について
- 空気の質量を量る
- 液体チッ素の実験
- 物質の状態変化について(固体・液体・気体)
- たくさんの実験があり、知っているのは1つしかなくて、私は実験が好きなので楽しかったです。
- 空気の重さをはかって、その時に分かったことは、物には必ず重さがあるということです。
- 「液体チッ素」は聞いたことはあるけど知らなくて、実験をしていくうちにどんな働きをもっているかなどがよく分かっていきました。ちょっと危険なものだけど、とてもおもしろいものだと思いました。
- ぼくが一番心に残った実験は、「爆発実験」です。液体チッ素を密封すると1000倍の大きさの気体になると分かって予想がつきましたが、実際はそれ以上でびっくりしました。
- どの子どもも、とても楽しそうに授業に参加しようと目を輝かせていました。(先生)