学校向け文化体験プログラム
和文化体験学習「平安時代 十二単&束帯の歴史と着装体験」

開催日
2017年6月23日(金曜日)
開催時間
13時20分から15時20分まで
開催場所
鈴鹿市立井田川小学校
講師
小林豊子きもの学院の皆さん
参加児童数
6年生23名

鈴鹿市立井田川小学校の6年生の皆さんに、和文化体験学習の授業を届けてきました。

平安時代の高貴な女性の装束である「十二単」と、男性の装束である「束帯」を着る体験をしました。まずは、モデルの先生に着物を着付けていく様子を見学しながら、どんな人がどんな時に着ていたのかその当時のことや、二本の紐を使って着つけていく着装の面白さを教えてもらいました。そして完成した姿を鑑賞したあと、先生が着物から抜け出し「空蝉」が出来ると、子どもたちからは驚きと歓声がおこっていました。




続いて、子どもたちの着装体験がはじまります。子どもたちは、「束帯」と「十二単」のどちらかを自分で選び、束帯を着る女の子もいます。着せてもらっている子も照れ笑いして嬉しそう。順番を待つ子もワクワクと目を輝かせ、着終わった子に感想を聞いたりしています。「手を挙げているのがえらい」、「あつい」、「重い」など体験したからこそのちょっと大変そうな感想に、しかし臆することなく、更に期待を膨らませて待つ様子が印象的でした。

並行して、講師からは着物を作るために必要な蚕のお話や、平安時代の暮らしについて解説を聞き、これに関するクイズの答えを考えたりして学びました。

美しい着物のもととなる繭玉も見せてもらい、子ども達が袖を通した着物が繭玉を何万個も使って長い時間をかけて作られる大変高価なものだと知り、驚きと嬉しさが入り混じった表情が見られました。

授業を終えた後も、一目散に着物の周りに集まり、まだまだ興味津々の様子。講師に質問したり、扇を見せてもらったり、冠を被らせてもらったり。講師に直談判して特別に木靴を履かせてもらう子の後ろは、あっという間に長蛇の列になっていました。体験を通して、平安時代に生きた人々の日常や想いを少し想像できたようでした。

☆プログラム内容

  1. 「十二」にまつわるお話
  2. モデルの先生に着装しながら解説(十二単・束帯について)
  3. 「空蝉」の完成
  4. 子どもたちが、十二単と束帯を着る
  5. 十二単にまつわるクイズ

文化体験パートナーシップ活動推進事業

参加者の声

  • 束帯を着る時に手を広げているのかえらかったし、とても暑かったです。けど、とってもいい体験になりました。ありがとうございました。
  • 束帯はあんまり重くないと思っていたので、着たときにかたがガクっとなってしまいました。もう一度機会があったらこんどは十二単をきてみたいです。
  • わたしは十二単ではなく、束帯を着ました。十二単は着物みたいな感じだけど、束帯はどうやって着ているのかが知りたかったからです。
  • 十二単の歴史は1,000前からも続いてすごいと思いました。
  • 恥ずかしそうにする様子も見られましたが、貴重な体験ができて喜んでいるようでした。(先生)