まなびぃすとセミナー第60回名盤を聴くマリア・カラス特集の事業報告

開催日
2016年12月3日(土曜日)
開催場所
三重県生涯学習センター2階(三重県総合文化センター)視聴覚室
開催時間
13時30分から16時20分
講師
梶 吉宏さん (三重県文化会館 館長)
参加人数
105名
参加料金
無料

 クラシック音楽の史上不滅の名盤を紹介する「シリーズ名盤を聴く」。記念すべき第60回は、伝説の歌姫マリア・カラスを特集しました。

  20世紀最高のプリマ・ドンナと称されるマリア・カラス。ギリシャ移民の子としてアメリカで誕生しアテネ歌劇場でプロデビューを果たすと、瞬く間に名だたる歌劇場でオペラ界の女王に登りつめ、20世紀の歌唱史に大きな功績を残したそうです。技巧や美声だけでなく徹底的に役を掘り下げ、巧みな表現力で血の通ったヒロインを演じた「歌劇役者」としての魅力を充分に堪能した講座になりました。

 館長から、彼女の見事な演技や豊かな表情に注目するようにお話があり、なかでも歌劇「ノルマ」では初々しい表情で乙女を演じたかと思えば、「マクベス」や「カルメン」では意志の強い自信に満ちた女性にガラリと変わる様子を観て、参加者の方々からは感嘆の声が上がり、かつて聴衆を熱狂の渦に巻き込んだ理由に納得したようでした。




◆プログラム◆

1.グルック:歌劇「オルフェウスとエウリディース」第3幕から“我、エウリディースを失えり”
 (指揮)ジョルジュ・プレートル フランス国立放送管弦楽団(1961年パリ)
2.1958年 パリ・オペラ座チャリティ・コンサートから
  1.開幕前
  2.ベルリーニ:歌劇「ノルマ」第1幕から “清らかな女神よ”
  3.ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」第1幕から“今の歌声は”
 (指揮)ジョルジュ・セバスティアン パリ・オペラ座管弦楽団
3.ヴェルディ:歌劇「マクベス」第1幕から
   “勝利の日に・・・・”
   “さあ いそいですぐに”
4.ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」第1幕から
     “今の歌声は” 
 (指揮)ニコラ・レッシーニョ 北ドイツ放送交響楽団
  (1959年 ムジークハッレ/ハンブルク)
5.ビゼー:歌劇「カルメン」から
  1. 前奏曲
  2. “ハバネラ”(第1幕)
  3. 間奏曲(第3幕)
  4.“セギディーリャ”(第1幕)
 (指揮)ジョルジュ・プレートル コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団(1962年 ロンドン)
6.  ヴェルディ:歌劇「椿姫」第1幕から
  “ああ、そはかの人か”
   “花より花へ”
 (指揮)ニコラ・レッシーニョ コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団(1958年)
7.プッチーニ:歌劇「トスカ」第2幕
   (指揮)カルロ・フェリーチェ・チラーリオ 
   コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団・合唱団(1964年 ロンドン)
8.プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」から
  “ねえ、素敵なお父様”
  (指揮)ジョルジュ・プレートル

参加者の声

  • マリア・カラスって名前は聞いたことがあっても、お声は聴いたことがなくて・・・すごく楽しみにしていました。今回「名盤を聴く」に初参加です。ほんとに素晴らしい声で午後の幸せなひと時を過ごせました。
  • ため息と涙がでるカラスの歌声は素敵でした。輝くような声、つやのある声、ポカンと口をあけて聴いているばかりでした。前の席の人が感激して泣いているので、私も涙がこぼれました。