楽楽文楽塾~人形編~の事業報告

開催日
2016年9月30日(金曜日)
開催場所
三重県文化会館 小ホール
開催時間
13時30分から15時30分
講師
森西 真弓さん(大阪樟蔭女子大学 学芸学部 国文学科教授)
ゲスト
吉田 一輔さん 吉田 簑太郎さん 吉田 簑悠さん(人形浄瑠璃文楽座 人形)
参加人数
119人
参加費
500円
森西先生

日本の古典芸能を楽しく学ぶ「楽楽(らくらく)シリーズ」。春の楽楽歌舞伎塾に続き、今秋は“文楽塾”を開催しました。
第一部では、講師に、日本芸能史・上方伝統芸能がご専門の大阪樟蔭女子大学教授の森西真弓さんをお迎えし、名作者である近松門左衛門の経歴や作劇法などについてお話しいただきました。近松の作品には、「登場人物の情を書き込む」「嘘を本当のようにみせる(虚実)」「女性の本心を必ず加える(くどき)」の3要素が入っており、人形浄瑠璃は江戸時代から現代まで脈々と受け継がれてきたと解説されました。

続いて第二部では、吉田一輔さん、吉田簑太郎さん、吉田簑悠さんが、実際の文楽人形を動かしながら、仕組みや喜怒哀楽の表現などを説明されました。

実演

参加者の中から3名の方が舞台で人形遣いの体験をされましたが、なかなか思った方向へ動かず、人形遣いの難しさを実感されていました。その後、約10分間の実演があり、人形遣いの3名の息のあった演技に、みなさん感動されていました。「実際の文楽を観に行きたい」というお声をたくさんいただきました。

参加者の声

  • 講師の先生の話がわかりやすく、楽しく、すごく聞きやすかった。1時間があっという間だった。人形の説明もわかりやすく、3人で1つの人形をあつかうむずかしさもよくわかった。本物の文楽を見てみたいと思った。
  • 客席から一般の人が出て実際人形遣いをされたのがとてもよかった。むつかしさがよく解った。
  • 森西先生のお話しわかりやすい例をあげ盛りだくさんの情報をテンポよく教えて下さり大満足です。一輔さんのていねいな解説のあとなので実演のご苦労がよくよくわかりました。楽しませていただきました。