学校向け文化体験プログラム 科学で遊ぼう!
サイエンス講座「電池」
鳥羽市立加茂小学校3・4年生の皆さんに、サイエンスの授業を届けてきました。
まずは電池の種類と歴史についてのお話です。講師「かん電池」の『かん』って何?」児童1「かんジュースみたいな形だから?」講師「うーん、この漢字です。『乾』」児童2「習ってません。」児童3「かんそうの『かん』?」講師「正解!乾いた電池です」その他、バッテリーやボタン電池、リチウム電池、ソーラー電池などを習いました。では、電池はいつからあるのでしょう?日本で言えば江戸時代、私たちが生まれる何百年も前にボルタによって亜鉛と銅と食塩水から電池が生まれ、進歩してきたということを学びました。そのような「乾いてない」電池を、自分たちの身近な「もの」を使って作ってみようというのが今日の実験です。
電池として機能していればLEDが光る電池テスターを使って、例えば砂糖水、コーラ、酢、塩水、レモン、トマト、りんご、オレンジ、豆腐、こんにゃく…と身近な「もの」で電池ができるかを実験します。まずは、電極となる亜鉛と銅を紙やすりで磨きます。塩水のような液体はペーパータオルに染み込ませ、りんごのような固体は直接電極に挟んでLEDが点灯するかを確認し、その明るさによって「◎」「〇」「△」、点灯しない場合には「×」を用紙に書き込みます。時間内に全ての結果が分かるようにと、皆さん手際よくどんどん実験を進めることができました。
そして、まとめの時間です。講師は「大切なのはりんごやこんにゃくでLEDが点いたということではなくて、どうして点いたのか考え導くことです」と強調しました。実は、挟んだ「もの」が水に溶けるとイオンという電気の素になる粒があって、それに亜鉛と銅の金属の作用も加わり、LEDが点灯していることが分かりました。キッチンペーパーで備長炭を巻いて塩水に浸し、アルミホイルをまいた電池でLEDを点灯させた後、アルミホイルを電灯に透かして見てみると、溶けて小さな穴がたくさんあいているのが分かりました。講師は「この実験の内容すべてを教科書で勉強するのはまだ先のことですが、出てきた時には、今日のことを思い出してほしい」と締めくくりました。
- 私はあまり理科が好きではありませんでした。でも仁先生の実験でどんどん楽しく好きになりました。
- ふくがよごれたりにおいがくさかったりと大変な面もあったけれどサイエンスは面白いなぁと思いました。
- サイエンスの授業を受けて考えががらっとかわりました。
- アエン板とドウ板でレモンをサンドしてつけたら光るなんてびっくりしました。
- お父さんにきいたらしお水も電池になるなんて知らなかったといっていて、わたしは、「しお水も電池になるよ」といえて、うれしかったです。
- ふつうのかん電池よりボタン電池のほうが力が強いなんてはじめて知りました。
- とてもいい表情で実験に取り組み、楽しかったと言っていました。お家でも家族と話をしたようです。(先生)