学校向け文化体験プログラム
和文化体験学習『平安時代 十二単&束帯の歴史と着装体験』

開催日
2016年6月17日(金曜日)
開催時間
10時30分から12時20分
開催場所
鈴鹿市立井田川小学校
講師
小林豊子きもの学院のみなさん
参加児童数
6年生26名

鈴鹿市立井田川小学校6年生の皆さんに、和文化体験学習の授業を届けてきました。まずは担任の先生にモデルになっていただき、十二単の着装の手順を見学しました。十二単とは俗称で、正式名称は「公家女房唐衣裳装束姿(くげにょうぼうからぎぬもしょうぞくすがた)」ということなど、十二単についての解説を聞きながら、真剣に見入っていました。完成した後、先生が抜け出た着物が「空蝉」の状態になると、「本当に座っているみたいでちょっとこわい!」などの声があがっていました。

後半は子どもたちが十二単・束帯を着る体験をしました。重さや暑さに驚きながらも、嬉しそうな表情で着付けてもらっていました。待っている時間には平安時代の暮らしについてのお話も聞きました。見て・聞いて・体験することで、平安時代の貴族の暮らしは華やかなだけではなく、いろんな苦労もあったということを感じたようでした。日頃から授業での学習だけでなく歴史の本などをたくさん読んでいるという6年生は、その世界を楽しんでいました。

☆プログラム内容

  1. 「十二」にまつわるお話
  2. モデルの先生に着装しながら解説(十二単・束帯について)
  3. 「空蝉」の完成
  4. 子どもたちが、十二単と束帯を着る
  5. 十二単にまつわるクイズ

文化体験パートナーシップ活動推進事業

参加者の声

  • 十二単をきる時に使うひもが紅白の2本だけと知って、あんなに重いし、ぶあついのに、2本できれるんだとびっくりしました。
  • 十二単は15キロあって毎日着ているのはすごくつかれるなと思いました。貴族の人は、しあわせだと思っていたけど、けっこう苦労していると思いました。
  • 十二単と束帯をじっさいに見て着たときにどのぐらいの重さかとか、どんな服なのかなどがとってもわかりました。平安時代のこともわかってうれしかったです。
  • 15キロある十二単をきて、そんなに重くありませんでしたが、平安美人になった気分でした。
  • 私は「源氏物語」などの古いお話がすきで、そこに出てくる人はほとんど十二単や束帯を着ていたのでいつかきてみたいと思っていたので、すごくうれしかったです。
  • 講師の方のお話もしっかりと聞くことができ充実した時間を過ごすことができました。後日、多くの児童が図書室で古典をかりていました。大変興味を持ったようです。(先生)