第57回名盤を聴く クララ・ハスキル特集の事業報告
【名盤を聴く第57回】は女性ピアニストのクララ・ハスキルを特集しました。
ハスキルは生涯病気に悩まされたのですが、病身とは思えない演奏は、生命力にあふれた力強いもので、高雅で整然としならがも堅苦しくなく、多くの音楽の巨匠達に愛されるピアニストでした。プログラム前半はバッハ、スカルラッティ―、シューマンで始まり、後半は、多くのファンを魅了したモーツアルトの演奏をじっくりと鑑賞しました。
また、梶館長からハスキルにまつわるエピソードや、希少な映像の散歩するシーンの紹介がありました。
聴き手を作品の奥深い内面に温かく誘うハスキルの演奏で、多くの参加者の皆さんは引き込まれたようで、目を閉じてハスキルの世界にひたっていました。
~プログラム~
1.J.S.バッハ(ブゾーニ編):プレリュードとコラール “いざ来たれ、異教徒の救い主よ”
2.スカルラッティ:ソナタ ハ長調 L.457
3.シューマン:アベッグ変奏曲 Op.1 以上(1953年4月11日 ルートヴィッヒ城 実況録音) 4.シューマン:子供の情景 Op.15
1.見知らぬ国から 2.珍しいお話 3.鬼ごっこ 4.おねだり 5.幸せいっぱい 6.重大な出来事
7.トロイメライ 8.炉ばたにて 9.木馬の騎士 10.むきになって 11.怖がらせ 12.子供は眠る 13.詩人は語る
5.モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 K.330
第1楽章 アンダンテ・モデラート
第2楽章 アンダンテ・カンタービレ
第3楽章 アレグレット
6.モーツァルト:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第32番 ヘ長調 K.376
第1楽章 アレグロ
第2楽章 アンダンテ
第3楽章 ロンド:アレグレット グラツィオーソ
ヴァイオリン・ソロ:アルテュール・グリュミオー
7.モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
第1楽章 アレグロ
第2楽章 ロマンツェ
第3楽章 アレグロ・アッサイ
- すばらしい音響でハスキルさんの泡立つような優雅で気品のある演奏を堪能させていただきありがとうございました。
- おすすめの通り、目を閉じて聴きましたら、ルードヴィッヒ城にいるようでした。息づかいも伝わりそうな感じでよかったです。60代の演奏でしたが瑞々しい印象を受けました。ありがとうございました。
- いつも演奏会に参加する時に思うのですが、その演奏家のすばらしさが出ている曲を選んで下さる先生のすばらしさに感服します。ありがとうございました。