「日本文化」再発見シリーズ
正倉院の響きⅧ  事業報告

開催日
2015年12月13日(日曜日)
開催場所
三重県文化会館 中ホール
講師
野原 耕二さん(音楽プロデューサー)
演奏
平間 小百合さん(空篌)・ 野津 輝男さん(四絃琵琶)
参加人数
395名
参加料金
1000円

 正倉院ゆかりの文化や音楽のレクチャーと演奏を楽しむ人気シリーズ企画「正倉院の響き8」は今年で第8回目を迎えました。
 第一部では、おなじみ音楽プロデューサー野原さんの進行で第一回目で紹介された「管絃音義の世界」をテーマに日本古来の雅楽音楽理論についてを、映像を用いたレクチャーと、実際に正倉院復元楽器の空篌(くご)、四絃琵琶を使っての演奏を聴きながら古代の壮大な理論展開を学びました。
 第2部では、日本古来の構成「序破急(じゅはきゅう)」をテーマに、舞楽大曲をもとに音楽構成としての「序破急」を映像を観ながら理解しました。古来より日本人は「起承転結」の四部構成ではなく「序破急」の3部構成で物事を図っており、それは音楽構成だけにとどまらず、建築物、文章構成から人生感へも表れているそうです。今回は、奈良県の長谷寺の登廊を例に、建築物としての「序破急」を学びました。
最後に空篌(くご)、四絃琵琶のそれぞれの「序破急バージョン」の演奏に、古来の響きに思いを馳せながら聴き入りました。

参加者の声

  • 正倉院の響きは初めてです。これまで7回もあったことを知りませんでした。大変面白かったです。
  • 雅楽の素晴らしさも良くわかりましたが、野原さんのお話もすごいと感動しました。
  • 日本人としての教養を授けていただけました。
  • 本日のレクチャーはとても勉強になりました。これからも日本の古典芸能やレクチャーを楽しみに期待しています。知的にこれからも生きていきたい。
  • 正倉院展に行き、興味をもっていましたので、本日お話がきけてよかった。
  • 長谷寺の石段、序破急の演奏と重なりうれしかったです。心地よい響きをありがとうございました。