講座ボランティア企画 郷土を歩こう!
【古き城下町、松阪の国学者・本居宣長の実像と松阪商人の隆盛にふれる】 の事業報告
さわやかな秋晴れの10月末、講座ボランティアさんによるシリーズ企画「郷土を歩く」を開催しました。今回の会場は城下町、松阪。この地ゆかりの国学者・本居宣長や、江戸で後世に続く豪商を生みだした松阪商人の隆盛をたどるべく、彼らへの思いを馳せながら歩きました。
今回の目玉はなんといっても、普段は非公開の本居宣長の脳内というべき古書が多数ある所蔵庫内への見学です。すべて本物、宣長さん直筆の古書を目前にして、本居宣長記念館の吉田館長からウィットあふれる解説を聞き、みなさん感激したようでした。その後、宣長の書斎「鈴屋」では、実際に薄暗い旧家のなかで、いかに宣長が正確な執筆をしたのかを体感し、あらためて宣長の偉大さに感じいりました。
また松阪城跡では武士から商人の町へと変貌を遂げた扇型の松阪の町を眼下にし、いかに合理的な町づくりなのかを解説していただきました。その後、松阪の豪商旧長谷川邸では、ガイドの方々から蔵の名入り千両箱や大判などを見せていただき、いかに繁栄をした豪商なのかが偲ばれました。昔の姿がそのままで、多くの蔵が立ち並び、かまどや多くの部屋を有した旧長谷川邸を後にして、当時の栄華を思いみなさん感慨深いようでした。
- 近くに住んでいるのですが、知らないことばかり、いろいろ教えて頂き有意義な時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。
- このような講座が、簡単に申し込んで受けられて喜んでいます。本居宣長について認識を新たにし、折にふれ学習したいと思った。旧長谷川邸の見学もできて良かった。
- 講師の方々の説明等、大変わかりやすく、ホスピタリティーにも感動しました。収蔵庫の見学は感動。旧家の暗さなど実感させていただきました。大変有意義な一日でした。