学校向け文化体験プログラム
音楽に感動!「日本音楽の楽しさを体験しよう!」
三重県立聾学校5・6年生の皆さんにお箏の体験授業を届けてきました。
まずはお箏の歴史や、各部の名称の由来などの解説から。手話通訳の先生に入ってもらい、子ども達に伝わりやすいようにゆっくり話して伝えます。
今回の課題曲『さくら』の練習へ。2人一組になって正しい姿勢や爪の置き方、絃の鳴らし方を傍らの講師に教わります。そして「さくら」の拡大した楽譜を指し棒で指すのに合わせて、そろって演奏できるように少しずつ練習していきました。
しばらく練習を続けた後、講師陣による「さくら」の変奏曲の演奏を鑑賞。低いパートを奏でる十七絃筝も入る本格的な演奏を、子ども達は講師の手の動きをまねたりしながら楽しみました。演奏の後は「すごい!」と声を上げる子も。
リズムをとるのが難しい子は、講師が手を取って曲のテンポを感じさせます。だんだんと弾けるようになってくると、子ども達は交代が待ちきれない様子。
最後は講師の演奏に合わせてくりかえし、くりかえし合奏。なかなかうまく合わせられない子も演奏に夢中になっています。本物のお箏にふれ、絃の響きを感じることのできた貴重な体験となりました。
- お箏についてのお話(お箏の歴史・各部の名称の由来など)
- 課題曲「さくら」の練習
- 講師の演奏による「さくら」変奏曲の鑑賞
- 「さくら」の練習の続き~合奏
- 最初はむずかしそうでしたが、実際やってみると、力を少しだけ入れると、上手になってうれしかったです。左手を近くにおいたから、ひびきが分かりました。(6年生)
- 最初はむずかしくておやゆびもいたかったです。でもだんだん上手くなって楽しかったです。また練習をしたいです。(5年生)
- 指の動かし方を子どもたちの手をとって教えていただき、わかりやすかったと思います。教員では教えることのできない演奏方法について、とても丁寧に教えていただけました。(5年担任)
- 子ども達の近くに寄りそって教えていただくことができ、はじめは頼りない音だった子どもたちの音もだんだんと大きくなり楽しさが伝わってくるようでした。(6年担任)