みえアカデミックセミナー2015
三重短期大学公開セミナー
「日本の賃金を考える」の事業報告

開催日
2015年8月5日(水曜日)
開催場所
三重県文化会館 レセプションルーム(三重県総合文化センター)
開催時間
13時30分から
講師
三重短期大学法経科 准教授 杉山 直 さん
参加人数
45人
参加費
無料

  「みえアカデミックセミナー」は県内の高等教育機関と連携で生まれた公開セミナーです。毎夏、三重県総合文化センターを会場に、各校1日程ずつ全 14回の日程で、各校の選りすぐりの先生に少し高度な学習をわかりやすくお話ししていただいています。前身となる「6大学公開講座」から振り返りますと、 今年で20年目になります。今後とも皆様に期待していただけるようなセミナーをお届けしていきたいと思います!!

第11回目の8月4日(火)は、三重短期大学の公開セミナーを開催しました。

「日本の賃金を考える」

三重短期大学法経科 准教授 杉山 直 さん

賃金。金額は大いに関心のあるところですが、賃金そのものを考えたことのある方は少ないのではないでしょうか?賃金の形態をわかりやすく整理し、賃金の見方についてご紹介いただきました。日本の賃金がかかえる問題とのぞましい賃金のあり方についてもお話ししていただきました。

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1.賃金にはどのような賃金があるのか?

2.日本の賃金制度を駆け足で振り返る

3.これからの賃金を考える(新しい賃金とより新しい賃金論)

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今までに労働に対する問題は様々取り上げられてきました。近年では「ブラック企業」が有名ですが、新しく「マタハラ」が登場しました。日本では、なぜ労働に関する問題が次から次へと浮上するのでしょうか?その「なぞ」について掘り下げてお話ししていただきました。「賃金形態には、その国の、あるいはその時期における資本と労働の関係が集約的に表現されている(舟橋尚道『賃金の経済学』法政大学出版局、1960年、76ページ)」など詳しく解説され、参加者の皆さんも、賃金を通して現代の日本社会を見る面白さを感じておられたようでした。 

参加者の声

  • 誠実なお話で有難く拝聴しました。
  • 自分が定年になった時の賃金制度のことがよく解った。
  • 丁寧な講演だった。40年のサラリーマン人生でも考えた事が無かった。
  • 今まで賃金について深く考えたことも勉強したこともなかったので、とても興味深かったです。
  • 賃金をもらわない立場(退職しました)になって、はじめて、「賃金」について、その歴史や社会のあり方について考える機会をもらえました。非常に興味深く、いろんなことについて知り、考えることのできた時間でした。
  • ゼロからでも賃金について理解することができた。資料が見やすかった。(10代)