みえアカデミックセミナー2015
鈴鹿大学公開セミナー
「世界遺産を学び、１ランク上の旅を！」の事業報告
「みえアカデミックセミナー」は県内の高等教育機関と連携で生まれた公開セミナーです。毎夏、三重県総合文化センターを会場に、各校1日程ずつ全14回の日程で、各校の選りすぐりの先生に少し高度な学習をわかりやすくお話ししていただいています。前身となる「６大学公開講座」から振り返りますと、今年で20年目になります。今後とも皆様に期待していただけるようなセミナーをお届けしていきたいと思います!!
第9回目の7月31日（金）は、鈴鹿大学の公開セミナーを開催しました。
「世界遺産を学び、１ランク上の旅を！」
鈴鹿大学 副学長 高嶋 重次 さん
世界遺産とはユネスコが選定する、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」を持つ遺跡や景観、自然で、現在1,007件が登録されています。
第1部で制度の基礎を学び、第2部では講師自身が訪れた五大陸の世界遺産から「感動」「戦慄」「勇気」「憧憬」を覚えたベストセレクション10を画像とともに紹介していただきました。
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第1部：世界遺産の基礎知 1）ユネスコ世界遺産制度の歴史と現状 2）日本の世界遺産概観 ３）2015年4月24日文化庁発表の「日本遺産」とは
第2部：ｍｙベスト・セレクション10 訪れた五大陸からピックアップ
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ユネスコが認定する三大遺産事業には、「世界遺産（文化遺産・自然遺産・複合遺産）」、「世界記憶遺産」、「無形文化遺産」の３つがあります。意外 に知らないその申請から登録までの流れや、制度の歴史、忘れてはならない”負の遺産”、危機遺産、世界遺産登録抹消遺産などについて、一つ一つ詳しく解説していただきました。
【”負の遺産”】アウシュビッツ強制収容所（ポーランド）、原爆ドーム（広島平和記念碑）、ネルソン・マンデラ元大統領＆収容 されていたロベン島独房（南アフリカ共和国） 【危機遺産】エルサレムの旧市街、ベツレッヘム降誕協会（パレスチナ）、爆破されたバーミヤン渓谷の古代遺 跡群、現在はリストから削除されたトゥブロブニク旧市街 【世界遺産登録抹消遺産】アラビアオリックス保護区（オマーン）など
また、日本国内にも目を向け、日本の世界遺産、暫定リスト、世界記憶遺産（危機に瀕した書物や文書）、無形文化遺産に話がおよび、併せて、これらの維持と保存活動についても言及されました。
第2部のベストセレクション10は昨年度の参加者アンケートのリクエストに応えての構成です。
竜安寺石庭(京都）、タージ・マハル（インド）、サガルマータ国立公園（ネパール）、アウシュビッツ強制収容所（ポーランド）、プラハ歴史地区（チェコ）、アルハンブラ宮殿（スペイン）、ピラミッド（エジプト）、エルサレムとパレスチナ（イスラエル）、カナディアン・ロッキー（カナダ）、マチュピチュ遺跡（ペルー）
映像と音楽でイメージが更に膨らみ、 沢山のエピソードと見どころをお話ししていただきました。参加された皆様も、午後のひと時を豊かに過ごしていただいたようでした。
- スライドが多くてよかった。また来たいです。「モルドウ」「アルハンブラの宮殿」の名曲も聴けてよかった。音楽好きの私にとってはとても素敵な時間が過ごせました。ありがとうございました。
- 高嶋先生のお話はとても面白く吸い込まれます。２部は名曲が流れ幸せな時間が過ごせ、世界の景観と共に夢心地でした!!
- 旅好きな者にとって、その地、その人のエピソードなど、大変参考になりました。世界遺産のアチコチへ行けるように健康、体力です。
- アルハンブラの所でギターの曲を流していただいて、この曲は以前から心落ち着く曲でしたので、ここで聴けて楽しかったです。ありがとうございました。たくさんの方が参加されて関心の多さがわかりました。
- 世界遺産の現実がわかりました。世界遺産は国際社会において、もっとも大切な遺産なので大切にして皆が正しい心を持って守っていきたいものです。
- ユネスコのきちんとした理解と日本遺産の理解がわかりやすく、今後の教養と未来の目標の一端を習得でき本当によかった。知識、学ぶことは何ら邪魔にはならないし、自由に自己を高められることを有難くしみじみ感じた。実施のチャンス、参画できたことを心より感謝いたします。
- 興味深く拝聴させていただきました。アウシュビッツの収容所のエピソードが特に印象的でした。ありがとうございました。
- 会話や表情が柔らかく、ユーモアも交えて話していただいたので、とても聞きやすかったです。
