みえアカデミックセミナー2015
近畿大学工業高等専門学校公開セミナー
「コンピューティングの楽しさ-天文学からゲーム制作まで-」の事業報告

開催日
2015年7月25日(土曜日)
開催場所
三重県文化会館 レセプションルーム(三重県総合文化センター)
開催時間
13時30分から
講師
近畿大学工業高等専門学校総合システム工学科 講師 川上 申之介 さん
参加人数
80人
参加費
無料

 「みえアカデミックセミナー」は県内の高等教育機関と連携で生まれた公開セミナーです。毎夏、三重県総合文化センターを会場に、各校1日程ずつ全14回の日程で、各校の選りすぐりの先生に少し高度な学習をわかりやすくお話ししていただいています。前身となる「6大学公開講座」から振り返りますと、今年で20年目になります。今後とも皆様に期待していただけるようなセミナーをお届けしていきたいと思います!!

第8回目の7月25日(土)は、近畿大学工業高等専門学校の公開セミナーを開催しました。

「コンピューティングの楽しさ-天文学からゲーム制作まで-」

近畿大学工業高等専門学校総合システム工学科      講師 川上 申之介 さん

南米チリで観測を開始しているアルマ望遠鏡。はるか彼方の天体から来る電波を受信し、膨大な観測データを高速に解析するためにはコンピュータは重要な役割を担っています。一方、コンピュータを使えば私たちの暮らしはより便利に楽しくなります。天文学からゲームソフトまでの幅広い分野で必要とされるコンピューティング技術の今をお話ししていただきました。

 昔、ゲームは娯楽とされていましたが、現在は便利な道具として学習効果の研究が進められており、学校、トレーニング、スポーツ、仮想体験、健康管理などに利用されています。それにはプログラミングで手続きを覚えさせることが必要不可欠です。気象・海洋研究においてもメカニズムの解明のためのシュミレーション、データ蓄積やさらに分析に使われています。更に、医療と情報学の融合(手術をシュミレーションを用いて最適化する)、ALMA望遠鏡を軸に天文学とコンピューティングの関わりについても興味深くお話しいただきました。意外にも、天文データソフトウェアの開発の解析ソフトはたったパソコン1台で作れてしまうのだそうです。特定のプログラム言語を打ち込んで作成した講師の制作物も実際に見せてくださいました。参加者の皆さんの中に学生さんらしき姿が混じり、身近なゲームから壮大なスケールの天体の分野におよぶプログラミングの役割などについて熱心に耳を傾けておられました。

参加者の声

  • コンピュータの最近の活用の実態が紹介されて、さらに関心が深まりした。
  • プログラミングの重要性がわかった。
  • コンピュータは難しいと思ったが、基礎をしっかりしてくれてわかりやすいことがわかった。
  • コンピューティングが生活全般に今や欠かせないものだとわかった。
  • とても貴重なお話をありがとうございました。素晴らしい講演でした。ゲームは昔、娯楽でしたが、今は便利な道具で学習、トレーニング、スポーツ仮想体験、健康管理などに利用されるなどわかりました。現代の医学ではコンピューティングが重要と知りました。