みえアカデミックセミナー2015
四日市看護医療大学公開セミナー
「子育てが難しい時代だからこそ、 妊娠期から親になることをみんなで支援しよう! 」の事業報告

開催日
2015年7月23日(木曜日)
開催場所
三重県文化会館 レセプションルーム(三重県総合文化センター)
開催時間
13時30分から
講師
四日市看護医療大学 教授 落合 富美江 さん
参加人数
20人
参加費
無料

  「みえアカデミックセミナー」は県内の高等教育機関と連携で生まれた公開セミナーです。毎夏、三重県総合文化センターを会場に、各校1日程ずつ全14回の日程で、各校の選りすぐりの先生に少し高度な学習をわかりやすくお話ししていただいています。

第7回目の7月23日(木)は、四日市看護医療大学の公開セミナーを開催しました。

「子育てが難しい時代だからこそ、 妊娠期から親になることをみんなで支援しよう! 」

四日市看護医療大学 教授 落合 富美江 さん

近年、児童虐待は年々増加し、子育ては難しい時代です。虐待の予防には妊娠期から夫婦で親になることへの支援が求められています。特に父親の妊娠期からの親への成長は、身体的にも心理的にも大変な妊婦にとって何よりのサポートになるのではないでしょうか。ゆとりのある子育てができるような地域に求められる支援についてもお話ししていただきました。

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1.現代の結婚、妊娠、出産、子育て事情        2.児童虐待の実態                  3.妊娠期から親性を育てよう             4.地域で親になる人をサポートしよう

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日本の女性が子どもを産むことへの4大不安として、「仕事と育児の両立ができるかどうか?、今の社会環境では安心して子育てができない、自分の時間が無くなってしまう、『母親』へのプレッシャー」があがるそうです。その上、日々子どもが虐待され死亡する事件が報道され心を痛めるこのような時代に親たちは懸命に子育てをしています。しかしながら、日本の子育てで今一番の問題とする児童虐待(身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待)は「実母」によるものが多いそうです。これらの事例や政策、支援策などを詳しくご説明してくださり、また「健やか親子21(第2次)」の重点課題と目標にも触れ、今行われている妊娠期からの親育て支援プログラムの紹介をしていただきました。「親になることは本当に大変!でも子育ては命を育てること。楽しいですよね。今の子育て世代がそう思えるよう、子育てをする世代をみんなでサポートしましょう」と最後を締めくくられました。講演後も参加者からの幅広い質問に丁寧に回答されて関心の高さが伺え、参加者アンケートにももっとたくさんの人に聴いて欲しいとのコメントが多く見受けられました。

参加者の声

  • とてもわかりやすく説明していただき良かったと思います。
  • 何につけて相談する人がいないとか正しい知識を持っている方が少なくて、つまらない価値観が広まっているのではないでしょうか。小さい時代の影響はずっと続くと思われます。どこかで調達できる機会が必要だと思います。子育てにどれだけたくさんの知識が要るのか無防備ではいられません。
  • もっと若い人達にも聞いて頂けたらと思いました。
  • 先生の話す内容の視点がとてもよかった。再び受講したいなぁと思いました。
  • 今日の講義はとてもよかった。もっと大勢の人に聞いて欲しかったです。