みえアカデミックセミナー2015 オープニング
「宇宙生命は存在するか?-天文学からのアプローチ-」の事業報告

開催日
2015年7月4日(土曜日)
開催場所
三重県文化会館 中ホール(三重県総合文化センター)
開催時間
13時30分から15時00分まで
講師
自然科学機構国立天文台 副台長・教授 渡部 潤一さん
参加人数
650人
参加費
無料

県内高等教育機関14校による夏の公開セミナー「みえアカデミックセミナー2015」のオープニング講演会として、国立天文台副台長の渡部潤一さんと、 コーディネーターに浅田英夫さんをお迎えして、「宇宙生命は存在するか?-天文学からのアプローチ-」と題して、講演会を開催しました。

地球以外に生命は果たして存在するか?という、科学者のみならず興味のある謎について、天文学や惑星科学の側面からいくつかの努力が続けられています。 天文学からはどのようなアプローチがなされ、現在どこまでわかってきているのかについてご紹介していただきました。

「我々の住む銀河系だけでも太陽のような恒星が一千億個以上存在し、“第二の地球”は一億個はあるといわれている」そうです。地球の生命が決して特殊な環境で生れたわけでないとし「天文学者は宇宙生命の発見を楽観的に捉えている」とご説明されました。また米国ハワイに日本や米国など5ヶ国共同で建設を進めており、十年後の完成が予定されている、口径30mの次世代超大型望遠鏡(TMT)にも触れ、観測を通じて「生命の兆候を見つけ、宇宙生命の探索が可能になると」と期待を込めて話されました。

「私たちの文明は未熟で、さまざまな失敗を繰り返している途中。百年、千年後には地球外知的生命と交流を 持つ時代がきっとくる」と色々なエピソードを織り交ぜ、ユーモアを交え、とても楽しくお話されました。また今の美しい夜空を見上げてほしい、そして、その星空のどこかに宇宙人がい ると思い馳せていただければと、夢のあるお話で締めくくりました。会場の皆様は時に笑いあり、渡部さんの世界に引き込まれて聞き入っておられました。

会場前のサイン会はたくさんの方が並ばれ、谷川正夫さんの天体写真展示、県内高等教育機関展示、関連グッズのコーナーも賑わっていました。

 
サイン会
谷川正夫天体写真展
 

  • アカデミック展出張展示

  • グッズ販売

  • サイン会

参加者の声

  • 現在生きる私たちの価値観により、未来に残せる文化・文明・技術をバトンタッチしながら宇宙生命体を知り続ける努力をしたいと思った。又、地球を大切にしたい。愛おしく思えた。光害について、今の自分にできることから始めたい(天の川がみたいですから)。蛍の光を残したいと思った。
  • ユーモアあふれる楽しい宇宙のお話でした。七夕、“三秒に一回”を思いながら星空を見たいと思います。
  • 素晴らしい画像を見せていただき、話も大変面白かったです。
  • 夢や空想が膨らむ楽しいセミナーだった。
  • 地球のような星が一億もあるなんてびっくりした。先生の話が面白くて本を読みたくなった。想像を超える規模のお話でワクワクしました。ありがとうございました。
  • 宇宙生命と考えると少し難しい話しかと思いましたが、星の話、惑星の話となると解りやすく、楽しめました。これからまた星を眺めることが楽しみになりました。星空浴します。
  • とても興味深い講演でした。旦那が天文好きで申し込んだのですが、すごく興味を持ちました。宇宙人のミイラだとか足跡だとかが出てくるような講演ではなく、理論的に酸素を持って気温も適する星の可能性を飄々とお話して頂けて、本当に楽しかったです。地球が田舎者という視点、とても解りやすかったです。また、聞きたいです。
  • とても面白いお話でした。難しいお話を親しみやすくしてくださり、興味深く楽しいひとときでした。また大変癒されました。夜空を見上げて、夢を持ち続けたいと思います。本当にありがとうございました。
  • 地球が銀河のほんの一部だと知って、びっくりしました。地球に似ている星が1億以上もあると知って、またびっくりしました。(10代)
  • 宇宙のことがいままでよりもっと興味をもちました。私も渡部さんみたいになりたいです。(10代)