第55回名盤を聴く 山路 芳久 特集 第2弾~生誕65周年を記念して~の事業報告

開催日
2015年9月19日(土曜日)
開催場所
三重県文化会館 小ホール
講師
梶 吉宏さん(三重県文化会館 館長)
参加人数
197名
参加料
無料

クラシック音楽史上不滅の名盤を紹介する「シリーズ名盤を聴く」。第55回目は第1弾から3年経ち、アンコールを熱望する声に応え、夭折の津が生んだ世界的テノール歌手「山路 芳久 第2弾~生誕65周年を記念して~」を特集しました。

 世界的テノール歌手と有望視されながら、38歳の若さでこの世を去った伝説のテノール歌手 山路芳久さん。名盤ボランティアの手により、のこされた貴重な音源を集め、特別に編集されたプログラムをもとに構成されました。山路さんの茶目っ気あるトークをはじめ、代表作「人知れぬ涙」や、貴重な日本語詞の歌など、生前の生き生きとした姿が伝わってくる映像を観ながら、梶館長のウィットにとんだ解説を交え、彼の類まれな歌声に聴き入り、時に涙する参加者もいらっしゃいました。また、山路さんの恩師や、ご家族からも山路さんのエピソードをいただき会場は温かい雰囲気につつまれていました。そして、その胸を打つ歌声に、感動を呼び起こし、津が生んだ偉人に思いを馳せていました。

~プログラム~

1.ドニゼッティ:「人知れぬ涙」~ 歌劇「愛の妙薬」から        
2.グノー:「この清らかなすまい」~ 歌劇「ファウスト」から      
3.山田耕筰:「鐘が鳴ります」(北原白秋・作詞)             
4.山田耕筰:「野ばら」(三木露風・作詞)                
5.山田耕筰:「曼珠沙華」(北原白秋・作詞)
6.山田耕筰:「からたちの花」(北原白秋・作詞)             
7.カルディッロ:「カタリ」(コルディフェッロ・作詞)          
8.デ・クルティス:「君を求めて」(ボヴィオ・作詞)           
9.デ・クルティス:「忘れな草」(フルノ・作詞)            
10.越谷達之助:「初恋」(石川啄木・和歌)                
11.マスカーニ:歌劇「イリス」から                 
12.ハイドン:オラトリオ「天地創造」から              
13.トーク                                
14.「ヴィリアの歌」~ レハール:喜歌劇「メリー・ウイドウ」から      
15.「君はわが心のすべて」~ レハール:喜歌劇「ほほえみの国」から    
16.トーク                                
17.「ウィーンによろしく」~ カールマン:喜歌劇「伯爵夫人マリッツァ」から 
18.「セレナード」~ ロンバーグ:ミュージカル「学生王子」から      
19.ロジャース:ミュージカル「サウンド・オヴ・ミュージック」メドレー 
20.トーク                                
21.「唇は語らずとも」~ レハール:喜歌劇「メリー・ウイドウ」から    
22.トーク                              
23.山田耕筰:「赤とんぼ」(三木露風・作詞) 
24.アンコール「人知れぬ涙」~ 歌劇「愛の妙薬」から                 

 

          

参加者の声

  • すばらしい企画構成で感激、感動しました。亡くなる少し前に、鈴鹿けやきホールでありました山路さんのコンサートを思い出しました。アットホームな雰囲気の中、人間味あふれる山路さんの一面も再認識できました。今日の集いをおすすめくださった皆様にも感激です。ありがとうござました。
  • 山路さんの歌声が心に沁みてきました。ご家族や先生方のお話もステキで、山路さんのお人柄が偲ばれます。これだけステキな時間を用意してくださった関係者の方々に御礼申し上げます。
  • 心がこもった歌唱力に感心いたしました。世界中の方々が惜しまれた人が、津から出られたことに幸せを感じます。
  • 一曲聴く度に感動で涙ぐんでしまう程でした。それは決してセンチメンタルな気持ちからではなく、まさに「超一流」そのものを聞かせていただきました。ありがとう。