みえアカデミックセミナー2015
鈴鹿大学短期大学部公開セミナー
「音楽療法とは?~理論と実践~」
「愛犬を癒し、癒されたい人の9つのルール」の事業報告
「みえアカデミックセミナー」は県内の高等教育機関と連携で生まれた公開セミナーです。毎夏、三重県総合文化センターを会場に、各校1日程ずつ全14回の日程で、各校の選りすぐりの先生に少し高度な学習をわかりやすくお話ししていただいています。前身となる「6大学公開講座」から振り返りますと、今年で20年目になります。今後とも皆様に期待していただけるようなセミナーをお届けしていきたいと思います!!
第1回目の7月11日(土)は、鈴鹿大学短期大学部の公開セミナーとして、「癒し」を共通テーマに次の2講座を開催しました。

「音楽療法とは?-理論と実践-」
鈴鹿大学短期大学部 鵜飼 久美子さん
音楽療法は近年、医療・福祉・教育といった様々な領域で導入されるようになりました。音楽療法の理論と、実践を通して理解を深めていただきました。
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1.音楽療法の概要1
2.対象別の音楽療法
3.ご一緒に歌いましょう「うみ」
4.音楽療法の概要2
5.ご一緒に楽器を鳴らしてみましょう「見上げてごらん夜の星を」
6.音楽療法の研究
7.まとめ
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音楽には、心理的・生理的な作用のみならず社会的機能がありますが、音楽療法はこのような音楽の力を使って、障がいのある方や病気の方々の機能改善や健康の回復や維持、増進にも役立っているそうです。音楽療法の実践例をご紹介していただくとともに、目的や活動方法とその効果などを学びました。また、鵜飼先生のピアノ演奏に合わせて合唱したり、簡単に奏でられるトーンチャイムという楽器を用いて参加者全員で合奏したりと、実際に音楽療法の体験をすることで、効果をより実感し、音楽療法の理解が深まる講座となりました。
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「愛犬を癒し、癒されたい人の9つのルール」
鈴鹿大学短期大学部 山越 哲生さん
犬と楽しい暮らしを夢見て飼ってはみたものの…。現実は犬に振り回されストレスはたまる一方。こうならないための犬との暮らしを科学的にお話ししていただきました。
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1.「犬育て」に関する学問
2.動物行動学
3.4つの柱 4.犬の行動を読み解く
5.学習理論
6.学習の基本ルール
7.認知科学
8.「癒し、癒される」とは?

10.犬の行動を読み解く
11.動物が人に与える影響
12.犬との関係を見直そう!
13.9つのルール
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犬の立場に立って考えてみること、そして、犬の行動学や学習のしくみを知ることで犬との関係を見直し、更に良い関係に深める。そのための秘訣について、動画も交えてわかりやすくお話ししていただきました。参加者の皆様も、楽しみながら熱心にお話を聴かれていました。
- 音楽療法の事がよくわかって、トーンチャイムを使ってリズム感がとれて楽しかった。心が癒されました。
- 視力を失った方々には音は最重要な世界でしょうに、多種多方面からの支援と試みはすばらしい。
- 声を出して発声することにより脳に活力をあたえることが良く解りました。
- 犬との関係は良く理解できた。私も7匹目の犬と同居中ですので、癒されています。結果と報酬の関係が良い犬を育てるということ学びました。
- 犬の行動科学があることに初めて気がつきました。犬と人間の関係は古代から有り、大事な学問なのでしょう。
- かつて犬を飼いました。犬にかわいそうな事をしたと反省しました。
- 以前より音楽療法には興味を持っておりました。今日の講座でより興味を持ちました。何か自分にも出来る事はないか考えてみようと思います。我が家も犬を飼っているので、もう一度見直してみようと思いました。本日はとても良い内容の講座が聴けて嬉しかったです。人生が少し変わるかもしれません。
- 今日の講座を聞いてやはり音楽が人間に与える影響は大きいのだと、再認識しました。これからも健康のために、いろんな音楽を聞いたり歌ったりしたいと思います。音楽はなくてはならないものです。犬の動画がすごくかわいくて何回も見たくなりました。現在、犬を飼っていませんが、犬は犬なりに色々考えているんだな、とすごくわかりました。将来は犬を飼いたいな。