学校向け文化体験プログラム 「和文化体験学習『平安時代 十二単&束帯の歴史と着装体験』」

明和町立明星小学校6年生の皆さんに、和文化体験学習の授業を届けてきました。先生が着物姿で登場すると、いつもと違う雰囲気に教室は大騒ぎ。しかし着付の技が見える瞬間には静かに見入っていました。十二単ができるまでの工程や、それを着ていた人たちがどのような生活をしていたのかなどの説明があり、子どもたちはメモをとりながら着装を見学しました。十二単が完成し、さらに先生がそこから抜け出すと「空蝉」ができあがります。平安時代の女性は常に十二単を着ていたわけではなく、お部屋にいる時は重ねた衣を「空蝉」の状態にして楽な格好でいたと聞いて子どもたちは驚いていました。

子どもたちの着装体験では、「すごく重い!」「あったかい」などの感想が聞かれました。男の子は、男性の装束である束帯を着ました。先生が着たのと同じ束帯を着ると聞いて、「大きいやん!」と心配していましたが、講師の手によりそれぞれの体格にあったように着つけられました。「今の洋服のようにS・M・Lサイズはなかったが、こんな風に体にあわせることが出来る」というお話に、子どもたちも納得の様子でした。十二単や束帯を着た子どもたちは、少し背筋が伸びて凛々しい表情に見えました。
☆プログラム内容
- 十二単のお話、「十二」にまつわるお話
- 着付けの手順を見学
- 空蝉の完成
- 十二単と束帯を着る
- 束帯のお話


- 教科書には小さい写真しかのっていなくて、「着物といっしょ」と思っていたけど、実際に見たり着たり話を聞いたりしたら、ふつうの着物と十二単は全然違うんだと思いました。
- 着物の文化は、こんなに昔からあって、それが今も続いていることが、すごいと思いました。
- そくたいを着せてもらいました。意外に重くてすぐに体がほてってきました。出かける時はいつもこのかっこうをしていたと思うと気が遠くなります。
- 束帯の石のベルトは、おなか一杯ごはんを食べた時くるしそうだな~と思いました。
- 素朴な疑問を質問したり、少し照れた様子を見せたり授業では見えない子どもたちの表情がありました。(先生)
- 本格的な作法は見ることはなかなかできないので十二単を着る活動をゆっくり見せてもらえて良かったです。(先生)