みえミュージアムセミナー日本橋 第3回 博物館で識る伊勢神宮 海と陸のネットワーク

第3回は、「海の博物館」と「本居宣長記念館」から講師をお招きし、前回に引き続き、コーディネーターの前田さんの進行で前半は「海女」「御師」「本居宣長」をテーマにトークを展開されました。神宮に献上されている「アワビ」は海女たちによって漁獲されています。伊勢神宮の創設にも、海女とアワビの逸話が登場します。天照大神がこの地を選んだのと、伊勢においしいものがたくさんあるのは無関係ではないだろう、と海の博物館石原館長。
本居宣長は、松阪の地にいながらにして全国の学問仲間や門人たちと交流することができました。全国から伊勢参宮に訪れる人々に手紙を託す「参宮幸便」というシステムを利用していたからです。また江戸で活躍する松阪商人や、御師たちの存在もかかすことができませんでした。このネットワークを使い、本居宣長は、出版物の質問や意見を全国から受付けました。本居宣長がやっていたことは江戸版「放送大学」だと、本居宣長記念館吉田館長がユーモアたっぷりに話されました。
休憩をはさみ、ご登壇いただいた俳人黛まどかさんは、清少納言も許せないのは海女の夫と述べているように、男女の負担が違いすぎる点をあげられました。すると石原館長は、海女漁は「男女共同参画」、夫が指示する場所をめがけて海女がもぐるため、信頼しあった夫婦でないと漁獲高が落ちてしまうと男女の役割について説明されました。
☆講座開催情報
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時間 18:30〜20:30
講師
海の博物館 石原 義剛 さん
本居宣長記念館 吉田 悦之 さん
コーディネーター 前田 憲司 さん
ゲスト 黛 まどか さん
参加者数 59名
参加費 無料
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☆参加者の声
・頂戴しました資料もさることながら、お二方のお話興味深くきかせていただき、メモをとらせていただき、大変有意義な時間をすごさせてもらいました。チラシを入手したご縁で感謝感謝です。
・本や展示を観る・識るだけではわからない興味深い話を楽しく拝聴しました。プラス三重の宣伝にもなっていました!!たくさんの人に三重の魅力を伝えてほしいと思います。
・大変勉強になり、教科書や一般書ではとても触れられない内容で、孫達への示唆するのに役立つと思う。歴史再認識を一連のセ

ミナーで学ぶことができました。
