学校向け文化体験プログラム「和文化体験学習〜十二単の歴史と着つけ体験〜」

亀山市立昼生小学校に、十二単の体験授業を届けてきました。
授業は最初十二単のお話をしていただきました。十二単を一着作るには六万個の蚕のまゆが必要と聞くと、子どもたちは非常に驚いていました。そして十二単の着装(着つけ)のために、授業前から袴を着て準備をしていた担任の先生が現れると大歓声があがりました。十二単の着つけは、まず着つけを担当する4名の礼から始まりました。着せている方は身分の高い方なので、視界を遮らないようにするなどの着つけに関する解説を交えながら着つけが完成しました。そしてそれを形を崩さず脱がせ『空蝉(うつせみ)』という状態にしました。あまりの綺麗な形に「おー!」と歓声と拍手が起こりました。
後半は子どもたち全員に『空蝉』状態から十二単を着つけていきました。ちょっと恥ずかしがりながらも、みんな笑顔で友だちの声に答えたり、写真に納まったりしていました。
☆プログラム内容
1.十二単のお話
2.十二単の着装
3.空蝉
4.子どもたちに着装
5.十二単を着て歩いてみよう
☆プログラム開催情報
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日時 12月3日(月)13:45〜15:20
講師 小林豊子きもの学院 河本 豊順さん
ほか
児童数 6年生 15名
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☆先生からの声
・みなさん気品があってとてもすてきな方ばかりでした。子どもたちにも優しく接してくださって、ありがたかったです。
・素直に喜ぶ姿が見られました。たくさんメモを取って学ぼうとしていました。興味を持って参加していました。
・平安時代を復習するときや百人一首をおぼえる時に振り返りたいと思います。
☆子どもたちの声
・実際に着てみたら、予想以上に苦しく重たくびっくりしました。昔の人はこんな物を着て、肩こりにならないのかと思いました。
・着つけをする時も、十二単を着て過ごす時も、細かいしきたりがあって平安時代の人は面どうくさかったでしょう。でも、その一つ一つが貴族の美しい女性像をつくりあげていくということがわかりました。
・こんどは庶民の服も着てみたいです。庶民と貴族のちがいを知ってみた

いです。
