学校向け文化体験プログラム「昔の道具体験」

松阪市立中原小学校3年生のみなさんへ、三重県立博物館によるプログラム「昔の道具体験」を届けてきました。博物館から持ち込んでもらった昔の道具と、学校で保管している昔の道具とで、子どもたちは学習を深めました。
博物館から持ってきてもらった道具は、行灯・棹ばかり・炭火アイロンでした。行灯には火をいれ、小さじ1杯の菜種油でどれくらい明かりがついているのか実験しました。棹ばかりでは、ペットボトルやランドセルの重さを量りました。単位は匁(もんめ)といい、現在唯一使われているのは三重県が発祥の養殖真珠だと教えてもらいました。次は炭火アイロンを全員で体験しました。子どもたちは「持ち手が熱い!」「重い!」といいながらハンカチにアイロンをかけていました。
授業終了後、子どもたちは講師に、学校に保管されていた昔の道具の名前や使い方について質問しました。『ふご』や『ざくり』など聞きなれない道具の名前を何度も聞き直す様子が見られました。
☆プログラム内容
1.行灯の紹介、火をつける
2.棹ばかり
3.炭火アイロンと体験
4.まとめ
☆プログラム開催情報
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日時 2月5日(火)13:45〜14:50
講師 三重県立博物館 宇河 雅之さん
門口 実代さん
児童数 3年生 21名
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☆先生からの声
・「宇河くんは」という語りかけに、緊張せずに子どもたちは楽しく体験したり、質問したりできていた。また、専門の方の(スペシャリストの!!)お話で、1匁・1貫など、5円・ペットボトルでわかりやすく示していただき、大人の私たちにとってもひきこまれるようなお話でした。あんどんのみはり役も上手に指名していただき、子どもの心に残る体験になったと思います。
博物館の意義をわかりやすく伝えていただき、それがそのまま社会の学習につながっていくと思いました。子どもたちも「なるほど」という表情だったと思います。
☆子どもたちの声
・ぼくは「さおばかり」というものがあるとはしりませんでした。このぼうでおもさをはかるとはしりませんでした。いろいろはかってみたいです。
・丸あん

どんの火がついた時間が45分ぐらいだったので、あんなに長い時間火がついていたのですごいと思いました。
・今日のじゅぎょうで、昔の道具をすてる時は、昔の人にかんしゃしなきゃいけないんだなと思いました。
