イベント詳細

県内の各高等教育機関と連携して開催している「みえアカデミックセミナー」。
その出張講座として、秋以降に県内各市町に出向いて開催しているのが「みえアカデミックセミナー移動講座」です。
各校の特色を活かしたバラエティな講座が、県内各地で開催予定です。

2019年2月8日（金曜日）は、御浜町の会場にて、四日市大学公開セミナー「　あれから7年と11か月、私たちは忘れない　～大切な教訓を次世代に伝える～　」を開催します。

講演内容

2011年3月11日、あのとき小学生だった子供たちは、大学生になり、ずっと心の中に閉じ込めてきたことを、次の世代に伝え始めています。あのとき元気だった民謡の唄い手は、流された地区の民謡を次の世代に届けましたが、仮設住宅から災害公営住宅に引っ越す2週間ほど前に、命が尽きてしまいました。
大きな津波被害を受けた地域は、深い悲しみに包まれる避難所生活を経て、仮設住宅での不自由な暮らしが続き、集団移転で自宅再建や公営住宅への入居までたどりつくまで、何年もの歳月を必要とします。ここでは、南海トラフ巨大地震で大きな被害が心配される東紀州で起こり得ることを想像し、今なにをすべきか、皆さんと考えたいと思います。

講師プロフィール

四日市大学　総合政策学部　教授　鬼頭　浩文　さん

2011年4月に学生とともに四日市東日本大震災支援の会を立ち上げ、今まで61回、延べ2,000人を超える被災地でのボランティア活動をコーディネイト。泥かき、ガレキ撤去、避難所支援、仮設住宅交流会、復興イベント支援、伝統継承など、多様な被災地支援をするのと並行し、三重県内の地域防災に中高大生が貢献する仕組みを構築。2016年に防災功労者防災担当大臣表彰。