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三重県文化会館の梶館長の解説でクラシック音楽の名盤を鑑賞する人気シリーズ。

～軽妙さと力強さを併せ持ったフランスの名指揮者～

ジョルジュ・プレートル特集 （1924－2017、フランス）

　フランス北部の地方都市に生れたプレートルは、11歳でパリ音楽院に入学してトランペットを学んだのち、クリュイタンスに指揮法を師事します。マルセイユ歌劇場で指揮者デビューしたあと、フランス各地の歌劇場で経験を積み、パリ・オペラ座、ウィーン国立歌劇場、MET、スカラ座など欧米の主要歌劇場に進出します。シュトゥットガルト放送交響楽団、ウィーン交響楽団、パリ管弦楽団などとも強い絆で結ばれました。

ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートには史上最高齢で2008年と10年に登場し、温かみのある音楽を聴かせたことは、皆さんよくご記憶でしょう。

　おととしの「マリア・カラス特集第二弾」では、オーケストラの音色を存分に活かした壮絶な演奏が、鮮烈な印象を残しました。カラスには厚く信頼され、ツアーや録音でたびたび共演していますし、親交の深かったプーランクの作品では無類の演奏を聴かせました。

　プレートルの洗練された名演の数々を、梶館長に紹介していただきます。