皇學館大学 月例文化講座
講座スケジュ-ル
第1回 万葉集を読むー大伴坂上郎女の歌ー
講師:教授 大島信生
万葉集は現存最古の和歌集です。歌の数は4500首余りあり、現在に至るまで多くの人々に読み継がれてきました。この講座では、大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)の歌を取り上げます。坂上郎女は、大伴旅人の異母妹で、大伴家持の叔母であり姑でもあります。万葉集に女性歌人として最多の84首の歌(短歌77首・長歌6首・旋頭歌1首)を残す坂上郎女の歌をご一緒に読み、その魅力に迫っていきたいと思います。
対面形式
開催日時:5月17日(土曜日)14時00分
開催場所:皇學館大学431教室(4号館3階)
※ 4月23日10時00分から受付を開始します。
オンデマンド配信
配信期間:5月30日(金曜日)10時00分~6月14日(土曜日)
※ 4月23日10時00分から受付を開始します。
第2回 『古今集』の伝本、注釈の諸相ー「顕注密勘」定家自筆本を中心にー
講師:教授 木村尚志
令和6年、京都の冷泉家時雨亭文庫で定家自筆の「顕注密勘」が発見されました。およそ八百年前の承久三年三月末、承久の乱を目前に控える頃に擱筆した本書の内容は、顕昭の『古今集秘注抄』に藤原定家が家説を書き加えたもの。歌道の本体である『古今集』の本文や解釈をめぐり、歌道家がしのぎを削った時代の空気、当時歌人をやめ家説を残すことに後半生の情熱を傾けていた定家の息遣い等をこの書物から感じ取りたいと思います。
対面形式
開催日時:6月7日(土曜日)14時00分
開催場所:皇學館大学431教室(4号館3階)
※5月14日10時00分から受付を開始します。
オンデマンド配信
配信期間:6月20日(金曜日)10時00分~7月5日(土曜日)
※5月14日10時00分から受付を開始します。
第3回 近世の書籍と出版ー十辺舎一九『的中地本問屋』をめぐってー
講師:教授 田中康二
蔦屋重三郎に代表されるように、江戸時代は出版文化が花開いた時代です。十辺舎一九もそういった出版文化華やかなりし頃に登場した作家ですが、その代表作『東海道中膝栗毛』が出る直前に『的中地本問屋』という黄表紙(現在にマンガ)を出版しています。当該作品は一九が著した出版文化入門のような本です。『的中地本問屋』を読み解いて、江戸の出版のシステムを学びましょう。
対面形式
開催日時:7月5日(土曜日)14時00分
開催場所:皇學館大学431教室(4号館3階)
※6月11日10時00分から受付を開始します。
オンデマンド配信
配信期間:7月18日(金曜日)10時00分~8月2日(土曜日)
※6月11日10時00分から受付を開始します。
第4回 明治大学のビジュアル・イメージー徳富蘆花「不如帰」を材にー
講師:教授 平石 岳
小説の革新が推進されていた明治期の文壇の一部には、「挿絵無用論」が唱えられるなど、文学作品に不随するビジュアル・イメージーを排そうとする動きがありました。しかし、実際に明治文学に関する書物を繙くと、その中には文字だけではない、豊かな表現世界が多々見受けられます。この講座では、近代日本のベストセラーとなった徳富蘆花「不如帰」を材に、演劇や映画の世界ともつながっていく、文学とビジュアルの関係性を考えたいと思います。
対面形式
開催日時:8月2日(土曜日)14時00分
開催場所:皇學館大学431教室(4号館3階)
※7月9日10時00分から受付を開始します。
オンデマンド配信
配信期間:8月22日(金曜日)10時00分~9月6日(土曜日)
※7月9日10時00分から受付を開始します。
第5回 痕跡を残せるか
講師:准教授 岡野裕行
図書館では「日本十進分類法」(NDC)という規則を用いて、主題別に資料整理を行います。文学という主題は数字の9で始まる規則になっており、一般的に蔵書数の多い日本近代文学作品には913という番号が付与されます。分類法を眺めると、文学には「日記.書簡.紀行」(915)や「記録.手記.ルポタージュ」(916)も含まれるようです。図書館的には「日記」「手記」も文学なのです。それらの書物はどういう働きをするのでしょうか。
対面形式
開催日時:9月6日(土曜日)14時00分
開催場所:皇學館大学431教室(4号館3階)
※8月18日10時00分から受付を開始します。
オンデマンド配信
配信期間:9月19日(金曜日)10時00分~10月4日(土曜日)
※8月18日10時00分から受付を開始します。
第6回 神宮文庫に伝わる道教文献ー『唯一神道垂印』を中心にー
講師:教授 松下道信
皇學館大学の隣にある神宮文庫は神宮司庁が所管する図書施設で、伊勢神宮を中心とする神道関連文書を多数収蔵しています。ここには『唯一神道垂印』という本が残ります。これは道教の霊符を集めたもので、一見すると神道と無関係に思えます。では、なぜこれが神宮文庫に収められたのでしょうか。本書が書写された意図とは?この講座では、『唯一神道垂印』を通して見えてくる神宮文庫収蔵までの来歴とその背後の歴史に迫ります。
対面形式
開催日時:10月4日(土曜日)14時00分
開催場所:皇學館大学431教室(4号館3階)
※9月10日10時00分から受付を開始します。
オンデマンド配信
配信期間:10月17日(金曜日)10時00分~11月1日(土曜日)
受付時間外です 9月10日10時00分から受付を開始します。
第7回 拓本の世界
講師:教授 上小倉一志
書道において歴代の石刻資料は、変遷してきた書体や書風を学ぶときに最も大切なものとなります。篆書・隷書・草書・行書・楷書と変化してゆく文字の姿には何が求められ、過渡期における人々のどのような思いが込められていたのかを、書体が変化しようとする微妙な時期の拓本を見ながら考えていきたいと思います。
対面形式
開催日時:11月29日(土曜日)14時00分
開催場所:皇學館大学431教室(4号館3階)
※11月5日10時00分から受付を開始します。
オンデマンド配信
配信期間:12月12日(金曜日)10時00分~12月27日(土曜日)
※11月5日10時00分から受付を開始します。
第8回 方言集の世界
講師:学長 齋藤平
古くから、方言に対しては、興味・関心が持たれてきました。そのため、たとえば、安原貞室「かたこと」(京都)、匡子「浜荻」(仙台)、編者未詳「浪花聞書」(大阪)、そして、越谷吾山「物類称呼」(全国)といった方言集が編まれました。この講座では、それぞれの方言集が何を目的に編集され、どういったことばが収められているのかについて、考えてみたいと思います。
対面形式
開催日時:12月13日(土曜日)14時00分
開催場所:皇學館大学431教室(4号館3階)
※11月19日10時00分から受付を開始します。
オンデマンド配信
配信期間:1月7日(水曜日)10時00分~1月22日(木曜日)
※11月19日10時00分から受付を開始します。
基本情報
開催期間
2025年5月17日(土曜日)
2025年5月20日(火曜日)~6月14日(土曜日)
2025年6月20日(金曜日)~7月5日(土曜日)
2025年7月18日(金曜日)~8月2日(土曜日)
2025年8月22日(金曜日)~9月6日(土曜日)
2025年9月19日(金曜日)~10月4日(土曜日)
2025年10月17日(金曜日)~11月1日(土曜日)
2025年11月29日(土曜日)
2025年12月12日(金曜日)~27日(土曜日)
2026年1月7日(水曜日)~22日(木曜日)
詳細情報
受講方法 | 「対面形式」と「オンデマンド配信」があります。 |
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料金 | 無料、「オンデマンド配信」にかかる費用は、受講者のご負担となります。 |
申込方法 | 事前申し込みが必要。方法はインターネットのみです。先着順にて受け付けています。 受講を希望する回の「対面形式」・「オンデマンド配信」を選択し、必要事項を入力の上、送信してください。申し込みの完了をメールで通知します。 「対面形式」を申し込まれた方:講演日当日、会場へお越しください。 「オンデマンド配信」を申し込まれた方:申し込みフォームに入力されたメードアドレスに「視聴用URL」をメールで通知します。配信期間になりましたら「視聴用URL」からアクセスしてご視聴ください。 |
備考 | 「対面形式」を希望される方:体調不良の症状がある場合は、受講をお控えください。 「オンデマンド配信」を希望される方:パソコン、タブレット端末、スマートフォンのいずれかをご準備ください。Wi-Fi環境下など、安定した通信環境での受講をおすすめします。 Kogakkan-u.ac.jpおよびパソコンからのメールが受信できるよう事前の設定をお願いします。 |
2025年4月時点の情報です。日程等変更・中止になっている場合があります。お出かけの際は問合わせ先にご確認ください。
イベントに関するお問い合わせ先
名称 | :皇學館大学 地域連携推進室 |
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電話番号 | :0596-22-8635 |
FAX番号 | :0596-27-1704 |