平成21年度 女性のための自己主張トレーニング

フレンテみえ相談室に寄せられた相談から、多くの女性が対人関係で悩んでいることが分かりました。
今年もフレンテみえではこのような女性たちの声を受け止め、自分の思いを自分に合った言葉で、過不足のない伝え方を学ぶ「自己主張トレーニング」を開催しました。
20・30歳代の若い方のお申し込みが多くありました。
自己主張トレーニングは人気が高く、今年も定員の約2倍のお申し込みがありました。今まで中高年の方の申し込みが中心でしたが、若い方の申し込みも年々多くなり、あらゆる年代の女性たちが職場、家庭、地域で自分の思いを伝えることの難しさを感じていることを実感しました。今年は平日開催でしたが、専業主婦の方だけでなく、仕事の都合をつけて参加された方も多くいました。
自分の気持ちや意見を言ってもいい!
この講座では、自分の意見を言ってもいいという気持ちを作ることから始まりました。その後、受講生自身にあった言い方を実践的にトレーニングしました。
講師の加藤伊都子さんは、まず、女性が自分の気持ちや意見が言えないのは、幼い頃から人に嫌われないように自分を抑え「でしゃばるな」などと自分の意見を言わないようトレーニングされてきたからだと説明しました。そして、「トレーニングされたことはトレーニングしなおせばよい、トレーニングで変わることができる」と受講生に語りかけました。
自分も相手も大切に。
また、自己主張をするのはわがままではないかと考えがちな人に対して、「心の基本的人権」として「人と違っていい」「自己表現してもいい」「ありのままを感じてもいい」などを伝えました。そして、自分が関わっていく必要がある相手に対して、相手にもこの権利があると意識しながら自己主張をしていくことが大切であると説明しました。
そして、「事実説明をする際の留意点」「Ⅰメッセージを使った気持ちの伝え方」などの解説と共に、受講生それぞれが自分自身の言えなかった日常の具体例について、どうして言えなかったのか、その時の気持ちはどうだったのか、どのような言い方をすれば相手に気持ちが伝わるのかを考え、実際に言ってみるトレーニングをしました。
講師加藤伊都子さんから一言!
自己主張できない人の多くは、相手の気持ちや、その場の雰囲気を大切にする人たちですが、自己主張ができないためにそうした配慮も伝わっていません。自己主張トレーニングでの学びは、大切な人に自分を理解してもらうため、よりよい対人関係をつくるために役立つことと思います。
加藤 伊都子 さん

(有)フェミニストカウンセリング堺所属
フェミニストカウンセラー
フェミニストカウンセリング堺及び行政の相談室でフェミニストカウンセリングを行う。また、女性のための各種講座の講師やファシリテーターを務める。
男女共同参画ゼミでも「家族と男女共同参画について」をテーマに執筆いただいています。
- 相手を傷つけなくても自己主張できることを学べた。
- 自分の気持ちをその都度声に出して相手に伝えていくことが大切であり黙っていては相手に伝わらないこと、そして伝えるトレーニングを重ねることが大切であることがわかった。
- 受講して自分の中で何か変化が起きているように感じます。。
- 加藤先生の話がとても分かりやすかった。目からウロコの内容ばかりだった。